Meiji NOW 明治とつながる 今をつたえる。

Pick Up
インフォメーション
2025.10.01

箱根駅伝予選会に向けて|体育会競走部

スポーツ駅伝競走部150周年事業

第102回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会は、10月18日(土)に東京都立川市にて開催されます。予選会に向けての意気込みについて、大志田秀次駅伝監督、射場雄太朗長距離コーチ、室田安寿主将(情報コミュニケーション学部4年)、白田藤子主務(農学部4年)にお話を伺いました。

大志田秀次 駅伝監督

チームの状態についてお教えください。

今年の夏合宿は例年と異なり、北海道で3週間行いました。序盤は走り込みを中心に行い、その後に休養を挟んでスピード練習へと移行する計画で取り組みました。走り込みの序盤では、選手たちも「走り込まなければ」という強い意識があり、予定以上に良い練習ができました。しかし、移行期に選手が疲労してしまい、その後の菅平合宿でも疲れが残っていたため、練習はこなせたものの少し不安も感じました。ただ、9月中旬になり気候も良くなったことで、最近の練習は予定通り全員が参加できており、良い状況だと感じています。

夏合宿についてお聞かせください。

今年は紋別で10日間、弟子屈で4日間、その後再び紋別に戻って練習を行いました。選手たちが距離走とスピード練習を同じ場所で行うことで、練習内容の変化や「こういう場面ではこういった練習に切り替わるのだ」という目的を理解しやすくなるよう工夫しました。

就任して半年経っての感想をお聞かせください。

これまでの指導方法とは全く異なるやり方をしてきました。その中で、競技の基本的な部分を見直すことに数ヶ月を要しました。選手たちは箱根駅伝に出場するということを一番の目標にしていると思いますので、そこを意識して、選手とコミュニケーションを取り、話し合いながら方向性を決めてきています。

一番大きく変えたところはどのようなところでしょうか?

寮生活や練習に入るための準備なども含め、今日の練習は「明日や明後日だけのため」のものではなく、箱根駅伝に向けて、またこの1年、さらには1年生にとっては4年間の大切な期間につながっていくものだと伝えています。そのため、備えの大切さを常に意識するよう話しています。

予選会に向けた意気込みをお聞かせください。

後期は試合に出場せず、自分たちの力を練習で蓄えてきました。その力を発揮できるかが大事だと思っています。自分たちがやろうと思っている練習はできていますので、あとは対相手に対してどれだけ通用するかがポイントだと思います。特に予選会では、最後の5km、4km、3kmでの粘りが求められます。「見えない敵」とどう戦うかを意識させながら練習していますので、どのような結果がでるか楽しみにしています。

予選会を通過するためのポイントをお聞かせください。

やはり、最後の5kmが勝負だと思います。苦しい状況の中でいかに粘り、自分の力を出し切るかが非常に重要です。特に18km以降は、チームへの思い、自分の箱根駅伝への思いを形にすることが大切だと考えています。「みんなで箱根に行くんだ」という気持ちを強く意識してほしいです。

応援している駅伝ファンの方へのメッセージをお願いします。

選手には何位ということではなく10位以内に入るというところ、まずは予選会を突破するんだということを伝えています。ぜひ近くを通った際には、名前を呼んでご声援いただけると嬉しいです。

射場雄太朗 長距離コーチ

チームの状態についてお聞かせください。

夏合宿を経て、故障者が減り、故障で出遅れていた選手も少しずつ状態を上げてきており、選手層が4月に比べて厚くなってきています。

夏合宿についてお聞かせください。

私はBチームの合宿に帯同していました。Bチームの選手には、「この中から這い上がって、予選会やその後の本選に出場できる選手を一人でも多く輩出したい」という思いを伝えています。「Bチームだから今年は関係ない」と考えるのではなく、「今が大事だ」ということをキーワードに、充実した合宿になったのではないかと思っています。

母校に戻って半年経ち、当時と変わったと感じる点はありますか?

当時は、私の一つ二つ上の先輩には強い選手がいました。しかし今は、強いエースや特定の世代に頼るのではなく、みんなで強くならなければならないと考えています。各学年が主力として活躍することが求められています。また、上下関係も良い意味でフラットになっており、練習以外の時間の雰囲気はすごく良いです。

新しい合宿所はいかがですか?

足りないものはありません。第一合宿所を使用していた際に「もっとこうなったら良いのにな」と思ったところが、第三合宿所では全て改善されています。競技者にとって万全な環境が整った合宿所になっています。

予選会に向けた意気込みをお聞かせください。

まずは予選会を通過するということが一番だと思っています。予選会ではチーム順位にこだわらずに通過する、そのために万全な準備をすることが大事だと思っています。昨年は気象条件などさまざまな要因がありましたが、準備というのは、想定外のことが起きたときにどうリカバリーするか、動じずに対応できるかといった部分も含まれていると考えています。

予選会を通過するためのポイントをお聞かせください。

選手にはタイムではなく、個人の順位にこだわって走って欲しいと思います。最初の5kmのところで自分の位置が分かると思うので、状況を見ながら「前に出るのか」「そこの順位をキープするのか」判断していくことが重要だと思います。練習ではタイムを意識していますが、本番では気象条件によってタイムは大きく左右されます。一方で、順位は相対的な評価になるため、それぞれが目標とする順位でゴールすることが重要だと考えています。

応援している駅伝ファンの方へのメッセージをお願いします。

今回の紫紺の襷プロジェクトを通じて、多くの方々から期待や応援の声を直接いただいています。その声を力に変えて、私たちは結果で応えていきたいと考えています。

また選手たちには、結果だけでなく、「応援されるチーム」になることの大切さも伝えています。一人ひとりが明治大学の学生であるという自覚を持ち、日々の行動からその意識を大切にしてほしいと思っています。

室田安寿 主将

ご自身の調子はどうですか?

長い合宿で疲労した体も、東京に戻ってきて少しずつ状態が上がってきています。今は手応えを持って練習に臨んでいます。

合宿はどうでしたか?

大志田監督になって初めての合宿でしたが、合宿の内容も変わり、4年間で1番ハードな合宿でした。

普段の練習も変わりましたか?

水曜日と土曜日にポイント練習をやっているのですが、インターバル走や距離走で長い距離を走ったりする際の設定ペースが上がっています。

チームの雰囲気はどうですか?

チームが始動した当初は監督が変わり、自分が未熟だったところもあり、なかなかチームが一つにまとまりきらない部分がありました。しかし、合宿に入ってからは、箱根駅伝やその予選会に対する意識がチーム全体で高まり、それに伴ってチームの一体感も出てきました。現在は、箱根予選に向けて、良い雰囲気の中で練習に取り組めていると感じています。

主将として心がけていることはどのようなところですか?

一番大切にしているのは、「やるべきことをやろう」という姿勢です。「正しいことを正しく行う」という意識を常に自分の中に持ち続け、これまで曖昧になっていた部分や、なあなあで済まされていた部分を、主将になってから少しずつ正してきました。特に寮は最も長い時間を過ごす場所であり、チームに与える影響も大きいため、まずは寮生活を整えることに取り組んでいます。

さらに、練習の方法や時間の使い方についても、大志田監督や射場コーチをはじめ、チーム全体で話し合いながら、より良い方向へと改善を進めています。

予選会での目標は?

個人としては個人順位50位以内を目指しています。チームとしては予選会突破を第一の目標としています。

予選会ではどんな走りをしたいですか?

粘り強い走りをして、1秒でも早く、少しでも早い順位でゴールできるようにしたいと思っています。

予選会に向けた意気込みをお聞かせください。

予選会突破を第一にチーム全体として予選会にこだわり、勝ちにこだわる。そういうこだわったレース、走りをしていきたいです。

応援している駅伝ファンの方へのメッセージをお願いします。

昨年の雪辱を果たすために、この1年間取り組んできました。まずは予選会を突破し、1月2日・3日の本戦で、走りや結果を通じて応援してくださる方へ恩返しができればと思っています。

白田藤子 主務

チームの状態はどうですか?

一ヶ月という長い夏合宿で、うまくいかなかったり、もたついたりしたこともありました。その中でも、選手一人ひとりが自分のやるべきことを見失わずに取り組んできたことで、東京に戻ってから少しずつ成果が形になってきたと感じています。

チームの雰囲気はどうですか?

現在は、長距離の選手は予選会で、中距離の選手はトラックで結果を出すことを目標に努力しています。それぞれ目標がある中で全員競技に対して春先よりもより真摯に取り組むチームになってきたと思います。

箱根駅伝予選会に向けて注目してほしい選手はいますか?

注目してほしいのは4年生です。予選会経験者が多く、通過したことも通過できなかったことも経験しているので、最後チームをまとめて走りきってくれるのは4年生だと思っています。

主務として心がけていることはどのようなところですか?

できるだけ多くの選手とコミュニケーションを取ることを心掛けています。毎日走る姿やグラウンドから戻ってくる様子を見ていると、「今日は良いジョグができたのかな」「足に痛みがあるのかな」など、自分なりに気づくことがたくさんあります。そうした気づきを通じて、選手のモチベーションにつなげたり、もし立ち止まっている選手がいれば、一歩を踏み出せるよう後押しをしたいと思っています。

予選会に向けた意気込みをお聞かせください。

私は走りませんが、予選会における私の役割は、選手が自信を持ち、迷いなくスタートラインに立てるようサポートすることだと考えています。当日選手がスタートするまで、集中して準備をしていきたいです。

応援している駅伝ファンの方へのメッセージをお願いします。

私たちが沢山の方に応援していただいていることは、4年間マネージャーを務めて感じています。その中で、期待に応えられるかは分かりませんが、これまで自分たちが積み重ねてきた成果を存分に発揮し、かっこいいチームの姿を見ていただけたらと思います。応援のほど、よろしくお願いいたします。