
明治大学は4月1日付で、大学に長年在籍し、教育面および学術面で顕著な功績を挙げた15氏に対し、名誉教授の称号を授与した。
称号記贈呈式は6月5日に駿河台キャンパス・リバティタワー23階の岸本辰雄ホールで挙行され、上野正雄学長、柳谷孝理事長をはじめ、大学役員・役職者が列席。上野学長から名誉教授一人ひとりに称号記が手渡された。
称号記の授与を行った上野学長は、「長年の教育・研究・社会貢献へのご尽力に感謝する。先生方が学生を、そして明治大学を深く愛してくださったことが今日の明治大学の発展につながっている。教員一同、その志を引き継ぎ、学生一人ひとりを大切にし、地に足をつけて前へ進んでいきたい。研究者でいらっしゃる先生方におかれてはこれからの研究活動の充実と社会への発信を期待している」とあいさつした。
続いて、柳谷孝理事長が「理事会でご一緒した大六野前学長、荒川前理事をはじめとして共にコロナ禍を乗り越えた先生方のご尽力と貢献に感謝したい」と感謝の意を述べた。

名誉教授を代表してあいさつした前学長の大六野耕作名誉教授は、「42年間の在職期間にさまざまなことがあった。国際分野でも学術分野でも明治大学は目覚ましい発展を遂げた。これからの大学は学生に何を与えることができるのかが大事だ。社会に出ていく人たちに大学はどのような技能を与えることができるのか。そうしたことを考えながら大学の設計をしていくべきだろう。今の時代は待ちの姿勢ではいけない。自ら次のステージを見つけていく人材が必要だ。明治大学はどうか。 皆さんの力で明治大学がさらなる発展を遂げていくことを祈念する」と期待を寄せた。
このほど名誉教授となった教員は次のとおり(敬称略、かっこ内は在籍時の所属学部等)。
▽青野覚、中空壽雅(法)▽大六野耕作、高橋一行(政治経済)▽松橋公治(文)▽荒川利治、小林正美(理工)▽佐野正博、鈴木研一(経営)▽張競、渡浩一、尾関直子、横田雅弘(国際日本)▽三林宏(専門職大学院グローバル・ビジネス研究科)▽清野幾久子(専門職大学院法務研究科)