
2004年に始まった明治大学シェイクスピアプロジェクト(MSP)は、今年で20周年を迎えた。この節目の年の9月14日・15日、連合父母会創立50周年の記念事業の一環として、MSP地方公演が実現した。
MSPの地方公演は2021年に本学創立140周年記念事業として企画されていたものの、新型コロナウイルスの感染拡大により中止を余儀なくされた。当初は石川県七尾市の能登演劇堂での公演を予定していたが、能登半島地震の影響により会場を福井県福井市にある「ULO」に変更。本学創設者の一人、矢代操先生の出身地でもある福井県で、MSPとしても待望の開催となった。
上演作品は、日本でシェイクスピアが本格的に紹介された明治時代、坪内逍遥によって訳された『自由太刀余波鋭鋒(ジュリアス・シーザー)』と、今年度のMSP本公演である『汝所好(お気に召すまま)』の明治時代の翻案。この二作を合わせて『沙翁之明治 明治之沙翁』と題して、朗読形式で上演した。
当日は福井県父母会の協力により、私立啓新高等学校(福井県福井市)演劇部との交流も実現し、公演後に懇親会が行われるなど、貴重な体験の場が学生たちに提供された。MSPコーディネーターでもある井上優文学部教授は「こうした機会を提供していただいた関係各位にあらためて感謝したい」と語った。