講演する田宮氏首都圏11地区父母会の主催による「父母就職講演会」が10月11日、オンライン形式併用で開催された。講演会は全ての学年の父母を対象に、「就職活動の『今』を知る。父母のための父母によるイベント」と題して催され、対面約300人、オンライン約650人の計約950人の父母が参加した。
2部構成で行われた講演会の第1部は、「就職活動と企業の採用動向について」と題し、東洋経済新報社編集局記者・編集委員で本学校友の田宮寛之氏(1987年経営学部卒)による講演が行われた。田宮氏は、就職活動が年々早期化する傾向にあるが、子どもの内定状況に焦らず、自分の知らない企業でも否定しないことなど、親として取るべき心構えについて説明した。また、親ができる支援として、就職活動費用のサポートや父母自身の仕事経験を子どもに共有することを推奨した。
一方、学生が取り組むべきこととして、大学の学業に注力し、ゼミや研究室で学んでいることを説明できるようにすることや、インターンシップや企業研究を通じて、自身のキャリアを形成していくことが挙げられた。その他、就活塾・エージェント等への注意や、企業の離職率・成長性などをしっかり分析して見極めることなど、注意すべき点について説明があり、参加した父母は熱心に耳を傾けていた。
第2部は文系・理系に分かれて、就職キャリア支援センターから企業の採用活動や大学の就職支援体制に関する説明と、内定学生による就職活動報告が行われた。同センターからは、2026年度卒となる学部3年生について、就活サイトのエントリーに関することや、内定が早期化していることなど、今年度の就職活動の動向に関する説明と、寄せられた質問への回答が行われた。
内定学生の座談会では、就職活動を開始した時期や役立った情報の入手先などについて意見が交わされた。講演会後のアンケートでは「ChatGPTの利用やAI面接など最新の就活について情報を得ることができてよかった」「低学年向けの内容が盛り込まれていてありがたかった」といった声とともに、「就職キャリア支援センターの活用方法、内定を獲得するまでのスケジュール感や対策などが大変参考になった」という感想が寄せられた。(父母会連携事務室)
内定者座談会
