
明治大学と聖マリアンナ医科大学は9月7日、聖マリアンナ医科大学(川崎市)・教育棟で共同研究会を開催した。本研究会は、医療現場のニーズと大学の研究シーズ(研究の種となる事象)のマッチングを目的として、2013年に同大学と本学が包括協定を締結したことにより始まり、今回で7回目の開催となった。
冒頭で聖マリアンナ医科大学の北川博昭学長と本学・立川真樹理工学部長のあいさつがあり、立川学部長は「このようなオープンな情報交換の場で、研究の成果だけでなく過程を知ることができるのは有意義な機会。ニーズとシーズを共有することで現場の課題解決と研究の発展につながってほしい」と期待を述べた。

第一部では、本研究会をきっかけに聖マリアンナ医科大学と共同研究を行っている理工学部電気電子生命学科の小野弓絵教授が「光技術による末梢循環の非侵襲定量評価と血液透析モニタリングへの応用」と題して研究事例を紹介。小野教授は「大学院生も医療現場に立つ先生方と共に研究を行っている。教育的側面からも非常に有意義なものになっている」と謝意を述べた。

第二部では研究交流会を兼ねて、両大学のポスターセッションが行われた。聖マリアンナ医科大学からは小児科、脳神経内科、耳鼻咽喉科など幅広い医療現場のニーズや研究事例を紹介。明治大学からは事前に提示された聖マリアンナ医科大学からのニーズに関連する研究者が、工学、化学、機械学習といった視座で研究事例を紹介し、研究者同士の質疑応答が活発に行われた。

