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2024.09.20

医療現場のニーズと理工学部の研究シーズをマッチング 聖マリアンナ医科大学と共同研究会を開催

理工学部生田
小野弓絵教授による、聖マリアンナ医科大学との共同研究の事例紹介

明治大学と聖マリアンナ医科大学は9月7日、聖マリアンナ医科大学(川崎市)・教育棟で共同研究会を開催した。本研究会は、医療現場のニーズと大学の研究シーズ(研究の種となる事象)のマッチングを目的として、2013年に同大学と本学が包括協定を締結したことにより始まり、今回で7回目の開催となった。

冒頭で聖マリアンナ医科大学の北川博昭学長と本学・立川真樹理工学部長のあいさつがあり、立川学部長は「このようなオープンな情報交換の場で、研究の成果だけでなく過程を知ることができるのは有意義な機会。ニーズとシーズを共有することで現場の課題解決と研究の発展につながってほしい」と期待を述べた。

聖マリアンナ医科大学による医療現場のニーズの事例紹介

第一部では、本研究会をきっかけに聖マリアンナ医科大学と共同研究を行っている理工学部電気電子生命学科の小野弓絵教授が「光技術による末梢循環の非侵襲定量評価と血液透析モニタリングへの応用」と題して研究事例を紹介。小野教授は「大学院生も医療現場に立つ先生方と共に研究を行っている。教育的側面からも非常に有意義なものになっている」と謝意を述べた。

食堂で行われた交流会で意見交換をする小野教授と研究室の大学院生

第二部では研究交流会を兼ねて、両大学のポスターセッションが行われた。聖マリアンナ医科大学からは小児科、脳神経内科、耳鼻咽喉科など幅広い医療現場のニーズや研究事例を紹介。明治大学からは事前に提示された聖マリアンナ医科大学からのニーズに関連する研究者が、工学、化学、機械学習といった視座で研究事例を紹介し、研究者同士の質疑応答が活発に行われた。

理工学部 機械情報工学科の亀谷幸憲専任講師による研究「機械学習を用いた血行力学因子とリモデリングの因果解明」のポスター発表の様子
大学院生による研究紹介も行われた。「骨組織と血管組織の同時再生を目指した水酸アパタイトセラミックスの作製とその評価」を紹介する応用化学専攻 博士前期課程2年 柴原晴香さん