農学部・本所靖博ゼミナール(環境資源会計論研究室)は、カゴメ(株)および生田キャンパス・食堂館スクエア21を運営するエームサービス(株)と連携し、野菜摂取の促進を図る企画「ベジチェック選手権」と「カゴメ食堂」を、2024年11月28日・29日および12月19日・20日に食堂館スクエア21にて開催した。
本所ゼミは、「つくる人と食べる人をどうつなぐか」をテーマに、農家や企業などの生産者と一緒に、援農、マルシェへの出店、商品開発、メニュー開発など「畑から台所まで」幅広く社会的課題に取り組んでいる。
カゴメ食堂は、本所ゼミとカゴメ(株)が考案したスペシャルメニューを食堂館スクエア21で提供する企画で、2023年12月に始まり今回で3回目になる。今回は、これまでのカゴメ食堂のアンケート結果などを分析し、「学生に好きなご飯を楽しみながら野菜を摂る喜びを感じてもらうこと」「健康的な食生活への関心を高めること」を目的として開催された。
11月28日・29日および12月19日・20日に開催したベジチェック選手権では、どのくらい野菜を摂取しているかを手軽に推定できる機器「ベジチェック®」を用いて、参加者それぞれが自身の推定野菜摂取量を測定。測定後には、野菜摂取に対する行動変容を促すためにスコアカードが配付された。
参加者は、スコアカードの裏面にプリントされた6つの野菜(トマト・ニンジン・ナス・タマネギ・ブロッコリー・カボチャ)から好きな野菜を選んでチームに分かれ、チームごとの野菜摂取スコアの平均値を競い合う対抗戦を行った。トマトやカボチャのチームが上位となり、参加者は結果を楽しんでいる様子だった。
11月の2日間で630人、12月の2日間で550人の明大生が測定に訪れ、全体の平均値は11月と12月の比較で、野菜摂取スコアが5.53から5.62へ上昇、推定野菜摂取量350g以上の割合も28%から31%に上昇する結果となった。
12月19日・20日に開催されたカゴメ食堂では、過去2回のカゴメ食堂におけるメニューの人気投票を事前に行い、12月19日に上位4つの復刻版メニューを提供、さらに12月20日にはゼミ生考案のクリスマスプレートメニューを提供した。復刻版オムライスとクリスマスカレープレートは特に人気が高く、どちらも想定数を大きく超えて、合わせて200食近くが楽しまれた。
カゴメ(株)の担当者は「次年度も継続したい。楽しみにしている」と、これらの企画を評価。運営に携わったゼミ生も「学内でのベジチェック®やカゴメ食堂の認知度が上がり、今回も学生の皆さんに野菜を摂取する楽しさを伝えられたのではないか」と、継続して取り組むことの意義を感じていた。