
理工学部は、4月21日、渋谷スクランブルスクエア(東京都渋谷区)内の共創施設「SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)」にて、「理工系の研究・教育の関係再編への新たな潮流」と題したシンポジウムを開催した。本シンポジウムは、2022年12月15日に本学と渋谷スクランブルスクエア株式会社が締結した産学連携の協力推進に関わる協定に基づく連携プログラム「QWSアカデミア」の一環として実施された。
近年、理工系分野において取り組まれているRtD(Research through Design)といった新しい研究・教育方法にスポットを当てた今回のシンポジウムには、門脇耕三教授ら理工学部教員のほか、本学理工学部と協定を締結しているノルウェー科学技術大学(NTNU)のアレクサンダー・エリクソン・フルネス氏が登壇。同大学の建築分野として初めて設置された、芸術的実践に基づく「アーティスティック・リサーチ」の博士号を取得しているフルネス氏の来日を受け、本イベントが実現した。
冒頭、田中友章教授が、明治大学の国際化に向けた取り組みを紹介しつつ、今回のシンポジウムの主旨を説明した。続いて、連勇太朗専任講師が、近年の海外におけるリサーチとデザインの新たな方法について解説した。
フルネス氏は、リサーチとデザインを横断する研究・教育の方法として「アーティスティック・リサーチ」の手法について発表。庄ゆた夏教授は、米国シラキュース大学でのリサーチとデザインに関する教育プログラムを紹介した。最後に、門脇教授の進行で登壇者による座談会を実施。大学における今後のリサーチ・デザイン教育の在り方について意見が交わされた。
本シンポジウムには学生や社会人ら約20人が参加。質疑応答では、アーティスティック・リサーチの方法論やデザイン教育の在り方について活発な議論が行われた。終了後には懇親会も開かれ、リサーチとデザインに関心を持つ学内外の参加者が交流を深める機会となった。(理工学部事務室)
