
韓国・蔚山広域市の蔚山研究院生涯教育研究室、春海保健大学の関係者が、12月4日、駿河台キャンパスを訪れた。
現在、蔚山広域市では、韓国教育省の政策「地域革新中心大学支援体制(RISE)事業」を、春海保健大学を含む地元の3大学で推進している。その一環として、蔚山広域市の指定研究機関である蔚山研究院は「蔚山型生涯・職業教育モデルの開発」の研究を進めており、地域の大学と自治体が協力し、持続可能な地域人材育成エコシステムを構築することを目指している。今回の来訪は、本学の生涯学習拠点リバティアカデミーの先進事例を参考にしたいとの希望から実現したもの。
本学からは、黒澤睦社会連携機構長(法学部教授)、井田正道リバティアカデミー長(政治経済学部教授)が出席し、リバティアカデミーの短期集中ビジネスプログラム「女性のためのスマートキャリアプログラム」を中心に、講座の企画、内容や受講者層、運営体制、補助金などについて、幅広く質疑応答が行われた。中でも、蔚山広域市が工業都市であるという背景から、企業受託研修をはじめとする産学連携の事例は、実践的な視点から大いに参考となった様子が見られた。
リバティアカデミーの事例は、今後、韓国教育省および蔚山広域市の政策資料として活用される可能性があるとのこと。本学の社会的使命として掲げる「社会貢献」の取り組みが、国際的な関心を呼び、海外との知見共有へとつながる意義深い機会となった。(社会連携事務室)

リバティアカデミー
明治大学の知的財産を社会に還元するための生涯学習拠点として、1999年に開設。「どなたでも学べる明治大学の生涯学習」をコンセプトに、楽しみとして学びたい方向けの「教養・文化講座」や仕事やキャリアアップに役立てたい方向けの「ビジネスプログラム」、その他特別企画や体験型講座など多岐にわたり講座を展開している。
女性のためのスマートキャリアプログラム
リバティアカデミーが展開する代表的なリカレント教育プログラム。女性のキャリアアップ・仕事復帰を支援する短期集中ビジネスプログラムとして、2015年度より開講。目的に合わせて学べる2コースを展開し、いずれのコースも文部科学省の定める履修証明制度に基づくプログラムとなっている。


