
検察官や弁護士といった法曹の仕事に憧れ、法学部に進学した岩田悠佑さん。「ニュースで取り上げられる事件を法学の観点で捉えられるようになった」と話す岩田さんに、日々の講義や研究から得た知識・視点について伺いました。

岩田さんのMeijingは、「考察する」を意味する “Consider” ing
複雑な問題を解決するために必要な「多角的な視点」
法学部に進学した理由を教えてください。
幼い頃から、祖父が検察官や弁護士として活躍していた話や父と叔父が司法試験を目指していた話を聞いていて、法曹の道に興味を持ったのがきっかけです。
都心のキャンパスに憧れがあり、希望に当てはまる大学を探していたところ、法曹コースを選択できる明治大学法学部を見つけて志望しました。

法学部での学びを通じて、どのような知識やスキルが得られましたか。
物事を多角的な視点から見る柔軟な考え方が身に付いたと感じています。法学の分野で扱う問題は、法律というルールだけではなく、当事者のさまざまな事情を考察して結論を導き出す必要があるからです。
実際にあった「病院開設中止勧告事件」では、本来は強制力のない「行政指導」にあたる病院開設中止の勧告も、病院開設者が実質的に不利益を被るため、強制力のある「行政処分」に該当すると判定されました。
刑法だけでなく民法や行政法など、幅広い法律の知識を身に付けることで、明確な答えのない問題をさまざまな視点から考察できるようになると感じています。
再審・冤罪事件に関する研究から得た「当事者視点」
現在所属しているゼミでは、どのようなテーマで研究を進めていますか。
「再審・冤罪事件」を研究しています。法律家を目指すにあたり、冤罪事件が起こる仕組みを理解することで、将来の冤罪事件の件数を減らせるのではないかと感じたからです。
実際に起きた再審・冤罪事件の判決文をもとに事件の概要を整理・要約し、ゼミのメンバーと問題点や改善点を議論しています。「刑事訴訟法などの手続きに問題があるのではないか」「このような改善策で冤罪を防止できるのではないか」と、具体的な内容に落とし込むことを意識しています。

ゼミでの研究活動からは、どのような学びがありましたか。
当事者の立場で考えることの大切さを学びました。冤罪事件の多くは虚偽の自白によって生まれますが、「なぜ容疑者は虚偽の自白をしてしまったのか」「警察や検察はどのような事情から容疑者を犯人と考えたのか」という視点で考えていくと、当時の状況をつかみやすくなります。
数十~数百ページにも及ぶ判決文を要約する経験によって、集中力が鍛えられました。司法試験に向けて、ある程度の時間集中して勉強に取り組むことができています。

法律の知識は、あらゆる分野で生きる力
今後の目標、これから挑戦したいことを教えてください。
検察官または弁護士になるという目標は変わっていません。大学卒業後は法科大学院に進学し、在学中の司法試験合格を目指しています。法学部で身に付けた柔軟な発想力や相手の立場になって考える力を生かし、困っている人を救える存在になりたいです。

高校生の皆さんにメッセージをお願いします。
法学部には法曹コース以外にも、公務員に必要な知識に特化した公共法務コースやICT社会と法律の関連性を学べる法と情報コースなど、複数の選択肢があります。法律の知識はどのような分野でも生きるものなので、将来の進路に迷っている人の気づきにもなる学部だと感じています。

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです




