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駿風
2026.03.01

「駿風」2026年3月

小生が大学に入学して高校との違いをまず感じたのは、日本のさまざまな地域から学生が集まってきていることであった。キャンパスではさまざまな方言が聞こえ、出身地による価値観の違いも感じた。大学はちょっとした異文化コミュニケーションの場でもあった。

大学教員になってゼミを担当するようになると、親元を離れて1人暮らしをしている学生の寂しさを紛らわせることも教員の役割の一つと考えるようになった。話し相手を求めて研究室にやってくる地方出身学生との雑談では、出身地域の実情が知れてそれはそれで楽しかった。

近年では地方出身学生の割合が減少したこともあって、話し相手を求めて研究室にやってくる地方出身学生もほとんどいない。けれども、地域間格差の拡大や高齢化の進展といった地方の実情について、都会育ちの学生も認識する意味は大きい。

社会連携機構が実施している「学生派遣プログラム」では、夏休み期間中、連携する自治体に学生を派遣している。学生は与えられた課題について現地調査を実施し、それに基づいて政策提言を行う。それが実際の政策に反映されることもある。

明治大学広報第807号(2026年3月1日発行)掲載