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駿風
2026.06.01

「駿風」2026年6月

理工学部と農学部の学生が通う生田キャンパスが、明るくなった。大きなガラス壁から自然光が差し込む、開放的なセンターフォレストの竣工に続き、広場の改装が完了した。芝生の間にはゆったりとした遊歩道が整備され、植栽された樹木の間のそこかしこに設けられたベンチやテーブルでは、学生たちが談笑している。キャンパスが一気におしゃれになった。

一連の改装により、学生の居場所が増えた点は見逃せない。大学には高校のクラスのような定位置がなく、学生は講義室を渡り歩く。空き時間の居場所の確保は重要な課題だ。サークルなどの居場所を持たない学生は、徐々に大学から足が遠のいてしまうこともある。おしゃれなだけでなく、くつろげる空間であることが重要で、その点でも学生の評判は上々だ。

明るくなったキャンパスを眺めていると、かつてのうっそうとしたヒマラヤスギの巨木や桜の老木が懐かしく思い出されるが、今は頼りない植栽の若木も、数十年後には歴史を感じさせる大木に成長しているだろう。変わりゆくキャンパスの中で、岩山を模した植村直己氏の三角形のモニュメントが、変わりなく私たちを見守っている。

明治大学広報第810号(2026年6月1日発行)掲載