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就職・キャリア
2025.04.02

企業と連携したキャリア教育――小田急線沿線地域の新しい都市のカタチを提言(就職キャリア支援センター)

生田キャンパス就職キャリア支援センターは、学部1・2年生を対象に、PBL(課題解決型学習)イベントを実施した。本イベントは、小田急線沿線地域の課題解決提言を行うもので、株式会社ランドフローラ、株式会社日比谷花壇との産学連携プロジェクトとして、昨年に続き2回目の開催となった。「CREATING TOGETHER」をテーマに、特定の地域の魅力を引き出す「緑のまちづくり構想」の企画・発表を通じて、学生たちの社会理解・企業理解・自己理解の促進を目的として行われた。

イベントは2月21日~3月21日にかけて、キックオフミーティング、現地調査、中間発表、最終発表の4部構成で実施され、参加した学生16人が、4チームに分かれて1カ月間、課題解決に向けて取り組んだ。

イベント初日のキックオフミーティングは(株)ランドフローラが運営する貸菜園「アグリス成城」を会場として実施され、企画趣旨の説明に加え、造園業界の全体像やアーバンファーミング(都市農業)についての講義が行われた。現地調査では、日本橋茅場町にある屋上菜園「Edible KAYABAEN」を訪問し、同菜園の設計を担当するフィル・キャッシュマン氏による講話を通じて、都市空間の多目的活用や社会課題解決の実例についての理解を深めた。その後、中間発表を経て、各チームが地域の特性、社会課題とその解決策、収益性などの観点を盛り込んだ企画を考案し、最終発表を行った。

屋上菜園「Edible KAYABAEN」でフィル・キャッシュマン氏の講話を聞く学生ら

参加学生からは、「企画から提案まで一貫して行うのは初めての経験で、チームメンバーとの意見を擦り合わせる難しさを実感した」「現地調査などの貴重な体験を通じて、将来を考えるきっかけになった」といった声が聞かれた。最終発表後には、(株)日比谷花壇グループ社員との交流会も開催され、参加学生らにとって、社会で働く姿を具体的にイメージする機会となり、大いに刺激を受けた様子だった。

(株)日比谷花壇から贈られた花を手に記念撮影