
2024年11月、本学は「山の上ホテル」の土地・建物を取得しました。このことを記念し、2025年1月8日からパネル展「明治大学と山の上ホテル」を駿河台キャンパス アカデミーコモンにて開催します。
山の上ホテルの建物は、1937(昭和12)年に校友・佐藤慶太郎氏の私財によって「佐藤新興生活館」という名称で建設されました。当初は、国民生活の向上等を目的として、佐藤氏が中心となって設立した財団法人日本生活協会の本部ビルとして利用され、1954(昭和29)年より山の上ホテルとして営業されました。

佐藤氏は、1890(明治23)年7月に明治法律学校を卒業。1892(明治25)年に石炭商の山本商店に入社し、1900(明治33)年には独立して佐藤商店を創業しました。1908(明治41)年からは炭鉱経営にも乗り出し、実業家として大成功を収めました。
一方で、アンドリュー・カーネギーを尊敬していた佐藤氏は、多くの慈善事業に取り組みました。1926(大正15)年開館の東京府美術館(現・東京都美術館)、1929(昭和4)年設置の明治大学専門部女子部、前述の財団法人日本生活協会などに、多額の私財を投じました。
本展示では、山の上ホテルの足跡と佐藤慶太郎氏の業績を、本学との関わりを交えながら紹介します。
パネル展「明治大学と山の上ホテル」
- 開催期間:2025年1月8日(水)~3月22日(土)
※観覧時間は、明治大学博物館及び明治大学阿久悠記念館の開館時間に準じます。 - 会場:明治大学 駿河台キャンパス アカデミーコモン1階 エントランスホール
