
専門職大学院グローバル・ビジネス研究科(明治大学ビジネススクール)は、2024年12月8日に設立20周年を記念するカンファレンスを駿河台キャンパス・アカデミーコモンで開催した。カンファレンスは、研究科が注力する3つのテーマに基づき3部構成で開催。グローバル・ビジネス研究科の教授がモデレーターを務め、その分野で活躍する修了生をゲストパネラーとして迎え、在学当時の思い出や近況を交えながら、活発なパネルディスカッションが行われた。
第一部では、安達幸裕特任教授がモデレーターを務め、笛木醤油株式会社代表取締役社長で十二代目当主の笛木吉五郎氏(2009年3月修了)、株式会社恵那川上屋代表取締役の鎌田真悟氏(2015年9月修了)、テスホールディングス株式会社代表取締役社長の山本一樹氏(2013年3月修了)の3人のパネラーが登壇した。「企業の永続性」というテーマで、企業がどのようにして長期的に成功を収めるかについて語り合った。
第二部では、藤岡資正教授をモデレーターに、株式会社ファッションクロスフルシマ代表取締役社長の古島一男氏(2019年3月修了)、拓殖大学国際学部教授の竹下幸治郎氏(2021年3月修了)、Denkei Europe GmbH Managing Directorの千葉安紗魅氏(2021年9月修了)が登壇し、「海外展開」等をテーマに議論が交わされた。各パネラーは自身の経験を通じて、国際的なビジネス展開における課題や戦略について意見を交換した。
第三部では、岡俊子教授がモデレーターを務め、株式会社FUNDINNO代表取締役CEOの柴原祐喜氏(2012年3月修了)、同社代表取締役COOの大浦学氏(2013年3月修了)、チョコレートデザイン株式会社前代表取締役社長の八木克尚氏(2018年3月修了)、ソシウム株式会社取締役CFOの重盛三千緒氏(2010年3月修了)が登壇した。柴原氏と大浦氏が在学中に出会い、共同代表として起業したエピソードは特に参加者の注目を集めた。
パネルディスカッション後には、鈴木孝直教授から「グローバル・ビジネス研究科振興資金(MBSi基金)」の設立と寄付のお願いがあり、その後懇親会が開催された。懇親会は修了生組織であるMBSネットワーク同窓会が中心となり運営され、さまざまなイベントを通じて会を盛り上げた。また、修了生から寄贈された多くの協賛品が会場を華やかに彩った。
本カンファレンスでは、退職者を含む教職員、修了生、在学生など、約250人が一堂に会し、オンラインでも約60人が参加。同研究科が多くの関係者に支えられてきたことを改めて確認し、世代を超えた絆をさらに深めるとともに将来に向け新たな一歩を踏み出す決意を共有する機会となった。(専門職大学院事務室)