このコンテストは、明治大学図書館約255万冊の蔵書から1冊を選び、「この本を読んでみたい」という気持ちを喚起させる文章で競い合うとともに、明大生がより一層読書に興味を持ち、図書館を積極的に活用することを目的に開催されています。応募総数50編の中から最優秀賞に輝いた柳井孝太さん(教養デザイン研究科博士前期課程2年)をはじめ、優秀賞や特別賞を受賞した12人に、表彰状および記念品が授与されました。
最優秀賞を受賞した柳井さんは、書評を執筆した『アメリカ教育使節団報告書』について、「戦後の日本の教育をまとめた本で、PTA制度や男女共学化など、今の日本の教育がいかにこの本通りに進んでいるかというのがおもしろさである」と紹介し、近年多くの大学で推進されているアクティブラーニングに近い内容が記載されていることにも言及しました。

山泉進図書館長は今回のコンテストを振り返り、「本をじっくり読んで、自分のものとして取り込み、書評に再構成しているというのがよく分かった」と評価するとともに、「これからも本のある生活を送ってほしい。本がいかに人生や思考を豊かにするかというのを伝えていきたい」と、読書の意義を語りました。
表彰式後の懇親会は和やかな雰囲気で行われ、お互いの書評した本について語り合うことで、これまで触れたことのないジャンルの本にも関心を持つ貴重な機会となりました。
書評対象図書は、中央図書館1階の特設コーナーで、2月中旬から4月下旬までの展示が予定されています。皆さん、ぜひ図書館に足を運んでみてはいかがでしょうか。
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