明治大学は4月7日、2024年度入学式を日本武道館(東京都千代田区)で挙行した。2024年度の新入生8,617人(学部生7,561人、大学院生1,056人)が明大生としての第一歩を踏み出した。

2024年度入学式を日本武道館で挙行
式典は学部・大学院別に2部制で行われ、いずれも上野正雄学長の告辞、柳谷孝理事長の祝辞、新入生代表による宣誓と進行した。

告辞を述べる上野学長
告辞で上野学長は、明治大学は建学の精神「権利自由、独立自治」を実現するために創立され現在も存在していると紹介。「今日の記念すべき第一歩をしっかり記憶に止め、ここから自分自身の未来を、そして皆さんに託された日本の、世界の、明治大学の未来を堂々と切り開いていってほしい」と力強く語りかけた。

祝辞を述べる柳谷理事長
続く祝辞で柳谷理事長は、「本学において、世界の人々と協働してゆく上で必要な国際通用性と高度な専門性に磨きをかけるとともに、それぞれにふさわしい『個』を磨き、予測困難な未来を切り拓いていくことを、大いに期待する」と激励した。

午前の部で宣誓を務めた情報コミュニケーション学部の金子さん

午後の部で宣誓を務めた政治経済学部の早川さん
新入生代表による宣誓は、午前の部に金子三四郎さん(情報コミュニケーション学部)、午後の部に早川舞さん(政治経済学部)が登壇。金子さんは「世界が今どうなっているのか、この先どうなっていくのか、何ができるのか、今現在知らないことを知るために知見を広げる4年間にしたい」、早川さんは「世界で活躍できる人材になるため、建学の精神『権利自由』『独立自治』の下、充実した大学生活を送り、自分の新たな可能性を発見し『個』を確立していく」と決意を述べた。

宮下教授による入学記念講演
宣誓の後、総合数理学部の宮下芳明教授による入学記念講演が行われた。味の記録や再現、感じ方を変える「味覚メディア」の研究に取り組み、昨年イグ・ノーベル賞を受賞した宮下教授は「『学問のテーマパーク』の楽しみ方」をテーマに講演。「イグ・ノーベル賞は私一人ではなく、明治大学卒業生と共に受賞した。今日紹介した研究も学部で出会った学生と共に行ったもの。明治大学という最高なテーマパークで一緒に楽しみましょう」と新入生に呼びかけた。その後、校歌斉唱が行われ入学式は閉式した。
続いて、新入生歓迎セレモニーが行われ、交響楽団、グリークラブ、混声合唱団による新入生歓迎演奏と、校友(卒業生)代表によるメッセージ映像が放映された。登場したのはキャスター・タレントの菊池柚花さん、落語家の三遊亭小遊三さんの2人。新入生への熱いメッセージに大きな拍手が送られ、セレモニーは終了となった。

新入生を満開の桜が出迎えた