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2024.08.23

「夜光雲」などの研究で理工学部・鈴木秀彦准教授が「児玉圭司『願晴る』研究振興賞」を受賞

理工学部
左から中別府副学長(研究担当)、上野学長、鈴木准教授、児玉氏

理工学部物理学科(地球・惑星大気物理研究室)の鈴木秀彦准教授が「2023年度明治大学児玉圭司『願晴る』研究振興賞」を受賞し、7月30日、駿河台キャンパス・紫紺館で授賞式が行われた。

この賞は、本学校友の児玉圭司氏(1957年経営卒)による寄付金を原資として、研究で顕著な功績を挙げた本学の教員を表彰する賞で、過去5年間の国際研究論文の論文数や被引用数等の評価を基に表彰者を決定しているもの。

鈴木准教授の研究分野は大気物理学で、研究テーマは光を用いたリモートセンシングによる大気物理研究。国立極地研究所特任研究員、第49次日本南極地域観測隊(JARE49)越冬隊員、第55次日本南極地域観測隊(JARE55)夏隊員などを経て2014年に明治大学理工学部に着任した。夜空に光る「夜光雲」など、超高層大気領域という地球と宇宙の境目で起きる事象の観測・調査などを行っている。鈴木准教授が指導教員を務める地球・惑星大気物理研究室では、これまでに計3人の大学院生が南極地域観測隊に参加している。

夜空に光るナゾの雲…!?|#18 Expand the World|明治大学 理工学部

授賞式では、表彰状授与および目録贈呈の後、上野学長のあいさつに続いて、児玉氏が登壇。児玉氏は、振興賞の名前に付けられた「願晴る=願いを込めて晴れやかに努力する」という言葉に込めた思いを紹介し「鈴木准教授は、研究実績のみならず研究室の学生が南極地域観測隊に参加するなど、学生の世界を広げている点も素晴らしい。これからも学生たちに夢と希望を与え続けてほしい」と期待を寄せた。

鈴木准教授のコメント

明治大学を卒業し東京大学大学院に進学したのは、当時はまだ明治大学に地球物理を扱う研究室がなかったためです。その後「願いが晴れて」、明治大学で地球物理の研究室を開けたことをうれしく思います。

地球物理は自然を相手にする研究なので、粘り強い姿勢を必要とします。明大生はそのような資質を持っていると感じています。明治大学の研究のプレゼンスを高めていけるよう、今後も学生たちと研究に邁進していきます。

「明大生は地球物理の研究に必要な資質を持っている」と話す鈴木准教授