
明治大学図書館と株式会社読書人による共催企画 2024年度「読書人カレッジ」が6月14日に和泉図書館ホールで開催された。これは、大学生に本の選び方、読み方などを教え、本を読む楽しさを知り、考える力を身に付けてもらうことを目的として、現役作家などをゲスト講師に招き、2021年度から例年行われているもの。
今回は、歌人で、詩人、文筆家、そしてお笑い芸人としての活動も続けている枡野浩一氏をゲスト講師に、「感想や批評のために読むようなことにならないよう」と題した講演が行われた。オンライン併用のハイブリッド形式で行われ、49人が参加した。
枡野氏は「書くために読む、書くことを前提に読むのは少し貧しく感じる」と述べた上で、参加者に「人の意見を気にせず、好きと思ったものをただ読むべき」とアドバイス。
また、参加した学生からの短歌についての質問には「私が短歌を作り始めた頃は、現代語のみの短歌を詠む人が少なかったから、現代語だけの短歌を作ろうと思った。短歌を作ろうと思っている人は、たくさん作って、少し時間を置いて読み返して、たくさんの中から選ぶと良い。SNSや賞に投稿(発表)する前に、身近な人に読んでもらい、意見をもらうことも大切。また、賞に選ばれなくても、短歌は選者との相性が大きいので1回で諦めないで、褒められてもけなされても負けないという気持ちでやってほしい」とエールを送った。
