絶滅危惧種ムラサキを収穫する様子農学部が先端研究や農場実習を行っている黒川農場は2025年8月4日から6日にかけて、東京都教育委員会が実施する理数系育成事業「得意な才能を伸ばす教育(理数)」に協力し、本学のプログラムを希望した高校生を受け入れた。
この事業は、理数分野で秀でた才能を持つ生徒に高度な学びの機会を提供し、世界をけん引する研究者の育成を目指す取り組み。今年度の対象者は、都立高等学校1・2年生および都立中等教育学校後期課程4・5年生約40人。生徒は「講演」「施設探訪」「課題研究」のプログラムを受講し、このうち「課題研究」については、6大学・全8プログラムの中から1つを選択する。本学のほか千葉大学、電気通信大学、東京大学、東京都立大学、東京農工大学が協力した。
黒川農場では、都立園芸高等学校の生徒4人を迎え、「万葉の植物ムラサキと紫根染を学ぼう」をテーマとしたプログラムを実施した。講師を務めたのは、農学部の伊藤善一専任講師、隅田裕明客員研究員、農学研究科博士後期課程1年の越田薫子さん。絶滅危惧種ムラサキの栽培から、紫根染・色素分析、コスメづくりまで、植物科学を多角的に体験できる内容とした。
9月23日には、新宿NSビルを会場に課題研究発表会が行われ、各プログラムの参加生徒が研究成果を報告した。他校の発表や講師からの専門的なフィードバックにも触れ、生徒たちは大学での学びに刺激を受けた様子だった。
媒染剤を変えた2種類の紫根染
自作した紫根リップ・紫根グロスの測色

