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社会連携
2025.02.14

第29回植村直己冒険賞を洞窟探検家の𠮷田勝次氏が受賞

農学部
受賞者の洞窟探検家・𠮷田勝次氏(写真=豊岡市)

冒険家である故植村直己氏(1964年農学部卒業、山岳部出身)の精神を継承する「第29回植村直己冒険賞」(主催:兵庫県豊岡市)の受賞者発表記者会見が2月12日、駿河台キャンパス・グローバルホールで行われ、洞窟探検家の𠮷田勝次氏が同賞を受賞した。

𠮷田氏が、30年以上にわたって世界30カ国で、人類未踏のものを含む1000カ所以上の洞窟を探検していることが評価された。直近では2018年から2024年の間に、東南アジアのラオス北部にある未踏洞窟において計3度の探検を実施している。

今年で29回目を迎える「植村直己冒険賞」では、これまでにも、未知の世界を切り開くとともに、人々に夢と希望、そして勇気を与える創造的な行動を取った人や団体を表彰している。例年2月に植村氏の母校である本学で受賞者発表記者会見を開催していたが、コロナ禍以降は他箇所での実施を余儀なくされ、今回は4年ぶりの本学での開催となった。

植村氏は、日本人として初めての世界最高峰・エベレスト登頂をはじめ、五大陸最高峰登頂、犬ぞり単独行での北極点到達など、人類史に残る数々の偉業を成し遂げた世界的冒険家。1984年2月、世界初のマッキンリー(現名称:デナリ)冬季単独登頂の成功を無線で伝えた後、消息を絶った。

農学部がある生田キャンパスには、その偉業をたたえる記念碑が設置されており、明治から世界へ羽ばたく学生たちを見守っている。(社会連携事務室)