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2025.03.04

公開講演会「万葉の植物ムラサキと紫根染を学ぶ」を開催(明治大学黒川農場)

農学部
「浸し染め」の実演の様子「浸し染め」の実演の様子

明治大学黒川農場は、2024年12月16日、公開講演会「万葉の植物ムラサキと紫根染を学ぶ」を開催した。草木染研究所柿生工房(神奈川県川崎市、以下「草木工房」)から山崎和樹氏と山崎広樹氏、本学から農学部・伊藤善一専任講師を講師として招き、草木工房受講生や草木染愛好家、大学関係者など約100人が参加した。

講演会は2部構成で行われ、第1部では山崎和樹氏が「万葉の植物ムラサキと紫根染を学ぶ~紫根染の歴史と染色技法~」と題して講演。紫根染の歴史や技法について詳しく解説し、特に、紫根染における紫根(ムラサキの根を乾燥させたもの)の品質と染色技法の重要性を強調した。

講演をする山崎和樹氏講演をする山崎和樹氏

第2部では、伊藤善一専任講師がムラサキの紹介を行い、山崎和樹氏と山崎広樹氏が紫根染の実演を行った。参加者は実際にムラサキの鉢植えや紫根を見ながら、染色の過程を学んでいる様子だった。

講演会の最後には、黒川農場の副農場長である岩﨑泰永教授が謝辞を述べ、講師陣への感謝の意を表した。参加者からは「非常に有意義な講演会だった」との声が多く寄せられた。

今回の講演会を通じて、明治大学のスクールカラーである「紫紺」に関する知識が深まり、今後の研究や活動に大いに役立つことが期待される。(農学部事務室)

媒染液にミョウバン液を使用して染めた布媒染液にミョウバン液を使用して染めた布