
図書館書評コンテストの表彰式が2月4日、駿河台キャンパス・アカデミーコモンで開催された。第14回となった今回は37編の応募があり、最優秀賞に『食べられる女』(マーガレット・アトウッド著 大浦暁生訳)の書評を書いた牧野未央さん(経営学部3年)が輝いた。さらに、優秀賞に足立結さん(政治経済学部4年)、平田絢音さん(情報コミュニケーション学部3年)が選出され、特別賞など合わせて11人が表彰された。
表彰式では、図書館長の村上一博法学部教授や、協賛の紀伊國屋書店、三省堂書店、丸善雄松堂の3書店の代表者から、受賞者一人ひとりに賞状と副賞が手渡された。
続いて、図書館副館長の荒谷博農学部教授による講評では、「文字数等の制限の中で書評を書いたことは、良い経験になったはず」と話し「文章を書いた際にはぜひ本気で推敲してください」というアドバイスと共に、「興味をそそられる文章になっている」「面白い作品を選んでいる」と選考部会委員の意見を紹介した。
受賞者を代表して最優秀賞の牧野さんが登壇し、『食べられる女』は力強いフェミニズム小説であると紹介。「私はフェミニズムの可能性を信じています」と語った。
このコンテストは、明大生がより一層読書に興味を持ち、図書館を積極的に活用することを目的に毎年開催されている。11人の受賞作品は冊子にまとめられ、各図書館で配布される他、図書館webサイトへの掲載など広く公開される予定。
各賞の受賞者や対象図書は以下の表のとおり。(中央図書館事務室)
受賞名 | 氏名 | 所属 | 学年 | 書評対象図書 / 著者名 |
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最優秀賞 | 牧野 未央 | 経営学部 | 3 | 食べられる女 / マーガレット・アトウッド 著 |
優秀賞 | 足立 結 | 政治経済学部 | 4 | 朝のあかり : 石垣りんエッセイ集 / 石垣りん 著 |
優秀賞 | 平田 絢音 | 情報コミュニ ケーション学部 |
3 | 夜と霧 新版 / ヴィクトール・E・フランクル 著 |
特別賞 (紀伊國屋書店賞) |
齊藤 こころ | 法学部 | 1 | 密やかな結晶 / 小川洋子 著 |
特別賞 (三省堂書店賞) |
吉川 あおい | 商学部 | 2 | 認知意味論:言語から見た人間の心 / ジョージ・レイコフ 著 |
特別賞 (丸善雄松堂賞) |
米田 良人 | 理工学研究科 | 1 | 砂糖の世界史 / 川北稔 著 |
佳作 | 小野 泰輝 | 理工学部 | 1 | ビブリア古書堂の事件手帖 1 ~栞子さんと奇妙な客人たち~ / 三上延 著 |
佳作 | 東山 彩花 | 文学部 | 4 | 正欲 / 朝井リョウ 著 |
佳作 | 稲葉 光哉 | 文学部 | 3 | ラウリ・クースクを探して / 宮内悠介 著 |
佳作 | 松堂 拓未 | 政治経済学部 | 4 | 手紙 / 東野圭吾 著 |
佳作 | 鈴木 葉 | 経営学部 | 4 | 傲慢と善良 / 辻村深月 著 |