
政治経済学部・ヨーク,ジェームズゼミナールは、守谷市立守谷小学校(茨城県)を訪問し、5年生の児童約100人を対象に、教育カードゲーム「KEI-GO!」を用いた敬語学習の特別授業を実施した。
ヨークゼミでは、「遊びやゲームの教育的・社会的な可能性」を主な研究テーマとして掲げており、今回使用した「KEI-GO!」はゼミ生が開発したもの。尊敬語・謙譲語・丁寧語といった敬語の使い分けを、さまざまな役割に応じた対話形式で、実践的かつ楽しく学ぶことができる。
当日は、ヨーク准教授が小学校内の教室から5年生の全4クラスに向けてリモート授業を行い、各教室では担任の先生方の協力の下、児童らが実際にゲームを行った。

授業時間は1コマ(約40分)と限られていたものの、児童らは積極的にゲームに取り組み、楽しみながら敬語の使い方を学んでいる様子が見られた。
ゲーム実施の前後に行ったテスト結果を比較すると、事後テストで平均点が向上しており、このゲームでの学習効果が示された。また、アンケートでは「敬語の違いがよく分かった」「実生活に役立つと感じた」といった肯定的な意見が多く寄せられた。
一方、「ルールが少し難しい」との声もあり、より分かりやすい説明方法や視覚的な補助資料の導入、バリエーションの追加が必要であるとの課題が見えた。今後は、ルールの簡素化や教材の改良を通して、さらに多くの児童が楽しみながら学べる教材として発展させていく。(政治経済学部事務室)