
植物工場基盤技術研究センター(センター長=池田敬農学部教授)は7月23日、小学生向け体験型学習講座「植物工場でやさいを育ててみよう」を開催した。このイベントは、植物工場の普及および地域社会との交流を目的に、毎年夏に実施しているもの。今年は猛暑の中、近隣のみならず遠方からの参加もあり、午前・午後の2部制で計15人の小学生が参加した。
講座はミニ講義から始まり、環境制御型植物工場での野菜栽培について、天候や季節に左右されず、安定的かつ衛生的に野菜を栽培できる技術の意義や、将来の農業における可能性について学んだ。講義後は、クリーンルーム(人工光型植物工場)で播種(種まき)・定植(植え替え)・収穫の一連の作業を体験。参加した小学生や保護者からは「教科書では学べない体験ができてとても良かった」「日々なんとなく食べている野菜にも、いろいろな問題点や課題があることを知った」といった声が寄せられた。
今後も同センターでは、機能性野菜の開発や栽培技術、人材育成に取り組み、持続可能な農業の発展と社会への貢献を目指す。(生田研究知財事務室)