社会連携機構(機構長=黒澤睦副学長)は10月29日、駿河台キャンパス・アカデミーコモンで、2025年度学生派遣プログラムの成果発表会を開催した。
今年度は、鳥取県鳥取市・福井県鯖江市・長崎県松浦市とのプログラムが実施された。プログラムは、各地域の課題解決を目的に、参加学生らが大学での事前学習、夏季休業期間中に現地での5日間程の実地調査を経て、この成果発表会で提言を行うというもの。発表会は教室を会場として、参加学生からグループ発表が行われ、各地域の関係者もZoomを用いてオンラインで参加した。
鳥取市とのプログラムでは、鳥取市長の深澤義彦氏のあいさつに続いて、学生2グループ8人から発表が行われた。「県外の若者に向けた鳥取市の情報発信について」をテーマに、各グループからはSNSを活用した新しい鳥取市のブランディング、同市の情報収集サイト「旅ナビ」の作成と活用などの提案が行われた。その後、とっとり若者地方創生会議の大橋こころ氏らとの意見交換が行われ、閉会となった。
 鳥取市長とプログラム参加学生ら
鳥取市長とプログラム参加学生ら鯖江市とのプログラムでは、鯖江市役所市民生活部市民主役推進課 課長補佐の竹内陽一氏のあいさつに続いて、学生2グループ8人から発表が行われた。「レッサーパンダがお届け!鯖江市の魅力発信プロジェクト」をテーマに、各グループからは鯖江市の名産品とレッサーパンダをコラボさせたマスコットキャラクターの作成や宿泊を通じて同市の魅力を身近に感じてもらう体験型宿泊施設の導入などの発表が行われた。その後、鯖江市役所市民生活部市民主役推進課の渡辺将一氏らとの意見交換が行われ、閉会となった。
 鯖江市の関係者とプログラム参加学生ら
鯖江市の関係者とプログラム参加学生ら長崎県松浦市とのプログラムでは、長崎県政策企画課 課長の内田正樹氏のあいさつに続いて、学生4人から発表が行われた。「離島半島における持続可能な暮らしと地域振興策について考える」がテーマとなり、松浦水軍祭りに元寇要素を追加することで同市の知名度向上を図ることや空き家などを活用し、市内外の人々が交流できる複合型商業施設の開設などのアイデアが発表された。さらに、長崎県政策企画課の北村哲也氏や、一般社団法人まつうら党交流公社の森寛和氏らとの意見交換が行われ、閉会となった。
 長崎県の関係者とプログラム参加学生ら
長崎県の関係者とプログラム参加学生ら社会連携機構長の黒澤睦副学長による講評では「今回の学生派遣プログラムで終わるのではなく、今後も皆さんがそれぞれの地域の情報発信アンバサダーとして活躍してほしい」と締めくくられた。


