受賞者のスピアフィッシャー・小坂薫平氏(写真:豊岡市)冒険家である故植村直己氏(1964年農学部卒業、山岳部出身)の精神を継承する「第30回植村直己冒険賞」(主催:兵庫県豊岡市)の受賞者発表記者会見が2月12日、駿河台キャンパス・グローバルホールで行われ、スピアフィッシャーの小坂薫平氏(2014年付属明治高校卒)が同賞を受賞した。
素潜りで手銛のみを用いて大型魚に挑むスピアフィッシングで、現在6つの世界記録を保持している小坂氏。エアタンクや水中銃といった現代的な装備を用いず、古典的な手法にこだわり、肉体と精神のみで海と対峙する活動を続けている。昨年、前人未踏となる100キロ超のイソマグロを捕獲したことが、今回の受賞につながった。
受賞に際し、小坂氏は「実は明治大学とはゆかりがあり、付属の中学校・高校を卒業後、海洋学を志して東京海洋大学へ進学した。こうして自分を育ててくれた明治に戻ってこられたことを大変うれしく思う」と述べた。
今年で30回目を迎える「植村直己冒険賞」では、未知の世界を切り開くとともに、人々に夢と希望、そして勇気を与える創造的な行動を取った人や団体を表彰している。これまで山岳、河川、極地などを舞台とした冒険が多く受賞してきたが、生き物と対峙する冒険が選ばれたのは今回が初めてとなった。
植村氏は、日本人として初めての世界最高峰・エベレスト登頂をはじめ、五大陸最高峰登頂、犬ぞり単独行での北極点到達など、人類史に残る数々の偉業を成し遂げた世界的冒険家。1984年2月、世界初のマッキンリー(現名称:デナリ)冬季単独登頂の成功を無線で伝えた後、消息を絶った。
農学部がある生田キャンパスには、その偉業をたたえる記念碑が設置されており、明治から世界へ羽ばたく学生たちを見守っている。(社会連携事務室)



