
明治大学では、2026年度から「副専攻プログラム」がスタートします。所属学部の専門分野に加え、他学部の異なる分野を学ぶことで、複眼的な思考力を身に付けることができる新制度です。
今回は、副専攻プログラムの開始に先立ち、「所属学部を越えた学び」を経験した卒業生に、それらの学びが現在の仕事や社会生活にどのように生かされているのか、お話を伺いました。

| 勤務先 | 株式会社キングレコード(YBCクリエイティブ本部 制作部) |
2023年3月、法学部 法律学科を卒業。同年4月、株式会社キングレコードに入社。現在、YBCクリエイティブ本部 制作部に所属し、アーティストのディレクション業務に携わっている。入社3年目。学生時代は音楽活動に力を入れていた。
阿部さんの「所属学部を越えた学び」について
「所属学部を越えた学び」のご経験について教えてください。
法学部在学中に、商学部、理工学部、経営学部、情報コミュニケーション学部、国際日本学部、総合数理学部の授業科目を、他学部履修しました。所属学部の専門を越えた学びを経験したことで、物事を多角的に捉える思考力を身に付けました。
法学部での学びについて教えてください。
中学・高校生の頃、エンターテインメントと知的財産に関するニュースを多く目にしたことをきっかけに、法律に関心を持ちました。法学部では、知的財産法を中心に勉強し、判例や社会的背景を踏まえて物事を考える力を養いました。また、メディア論を扱うゼミに所属し、映画やCMなど幅広いメディアについて研究しました。法学的な視点とメディア的な視点を行き来しながら考える経験は、自分の思考の土台となり、現在の仕事にも役立っています。
他学部履修を行った理由や背景について教えてください。
将来は法律を主とする仕事ではなく、エンターテインメント、特に音楽を軸にした仕事に就きたいと考えていました。そのような中で、マーケティングやエンターテインメントなど、法学部にはない分野の講義が他学部に多数あったことから、他学部履修を行いました。
「興味のある分野に触れてみたい」という軽い気持ちがきっかけでも、実際に履修して関心が深まれば、さらに学びを深めていくことができる環境でした。自分の関心を追求でき、最適な学びを得られるという点で、とても恵まれていたと思います。
他学部履修を行った際の経験について教えてください。
マーケティングやエンターテインメントの講義は、ディスカッションとグループワークがメインだったため、多くの他学部の学生と関わる機会がありました。自分が興味のある分野を専攻している学生たちなので話が合う人も多く、社会人になった現在も交流が続く友人ができました。
他学部履修で印象的だったのは、正解のない学びと出会ったことです。マーケティングの授業では、自分のアイデアを起点に考える姿勢が求められ、明確な正解が用意されていない点に強い刺激を受けました。また、国際エンターテインメントの授業でも、面白いと思うことについて学生同士で意見を出し合い、考えを深めていきましたが、こちらも明確な正解は全くないものでした。これまでに経験したことのない学びは、とても新鮮でした。
「所属学部を越えた学び」の成果が、現在の仕事や社会生活の中で、どのように生かされているか教えてください。
現在、音楽業界で制作業務に携わっており、担当アーティストのディレクターとして、正解のない課題に対してアイデアを出し合い、議論を重ねながら最善の形へとブラッシュアップしていく場面が多くあります。その際、他学部履修で培った「アイデアを軸に考える姿勢」や「異なる視点を受け入れる感覚」がとても生かされていると感じます。
また、興味を持った分野に自ら踏み込んで学んだという能動的な経験自体も、業務に必要な知識や人との関係をためらうことなく主体的に取りにいく行動につながっており、現在の仕事を進める上での大きな強みになっていると思います。
卒業式での写真(一番左が阿部さん)メッセージ
「所属学部を越えた学び」の経験を踏まえ、明治大学で学ぶ後輩へのメッセージをお願いします。
大学生活では、興味を持ったことに対して、気軽に行動してほしいと思います。合わなければすぐに方向転換できますし、面白ければそこからさらに学びを広げることができます。「やってみたい」と思えた気持ちに素直に行動できることこそ、大学ならではの魅力だと思います。私が「面白そう」という軽い気持ちがきっかけで受けた、理工学部の講義で学んだ3Dモデリングの知識が、仕事で企画を考えている時に偶然役に立ったこともあります。
他学部履修についても、講義・勉強と重く考えず、興味があればぜひ気軽に受けてみてほしいです。そして自分が能動的に動ける分野を大切にしながら、学部や分野の枠にとらわれず、さまざまなことに挑戦してほしいです。
「副専攻プログラム」の開始に寄せて
副専攻プログラムは、学部の枠を越えた学びを体系的に深められる非常に意義のある制度だと思います。興味関心をきっかけに、自分だけの専門や視点を見つけ、それに対する学びを深められる点に大きな価値を感じます。大学に進学し、自分にとっての世界が広がり、日々自分の興味関心や価値観が更新されていく中で、自分にとって最も興味があり、最も役に立つ学びを組み立てることができるこのプログラムが、多くの学生に活用されていくことを期待しています!
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