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2025.04.15

コンピューターのハードとソフト両方を学べる理工学部 電気電子生命学科へ|SHIN SEUNGHWANさん

理工学部学生留学国際交流
日本への留学体験を紹介してくれた方SHIN SEUNGHWANさん(理工学部 電気電子生命学科4年)

  • 出身国:韓国
  • 留学期間:2020年4月~2026年3月

日本への留学を志したきっかけと、明治大学を選んだ理由を教えてください。

私は、小学生の頃にアメリカで生活していたことがあります。それ以前にも外国への旅行経験はありましたが、外国での生活は初めてでした。現地の学校に通いながらアメリカの文化に触れ、幼心に世界の広さを感じていました。その時の経験から、韓国に戻った後も外国に関心が向くようになりました。

日本への留学は、高校3年生の時、両親から勧められて考え始めました。外国の中でも、隣国である日本と中国に興味がありました。特に日本は韓国と似ている点が多いと感じていたので、共通点と相違点を直接目で見て確かめたいと思い、日本への留学を決心しました。

明治大学については留学準備の過程で知りました。特に、「個」を強くするという大学の理念と「前へ」進もうという精神、日本国内での高い知名度、留学生への手厚い支援があるという点に魅力を感じ、明治大学を選びました。

明治大学の好きなところについて

明治大学のキャンパスで好きな場所はどこですか?

場所:生田図書館 地下書庫

理由:私が生田キャンパスで一番好きな場所は、図書館の地下書庫です。高校生まで図書委員をしながらいろいろな知識に触れるのが好きだった私は、大学図書館の蔵書の多さをよく耳にしていました。特に海外の図書館には行ったことがなかったので、生田キャンパスの図書館に行くことをとても楽しみにしていました。

物理学の大家アイザック・ニュートンは、先人の言葉を引いて、自らを「巨人の肩の上に立っている」と表現しました。これは、知的進歩が先人たちの知恵や知識の上に成り立っているということを意味しています。図書館の、中でも地下書庫の膨大で幅広い学問や思想の蔵書を眺めていると、私も巨人の肩の上に立っていることを実感します。

また、生田キャンパスの新しい図書館を利用するのが楽しみです。

生田図書館の地下書庫

好きな授業を教えてください。

授業名:コンピュータアーキテクチャ
担当教員名:鎌田 弘之先生
理由:この授業は理工学部電気電子生命学科3年生のための科目です。コンピューターの内部構造と素子の役割について学び、電気信号と論理回路を組み合わせてコンピューターの仕組みを理解します。この科目が好きな理由は、低学年から学んできた理論的知識が、今日の私たちに最も身近な電子機器であるコンピューターにどのように適用されているのかを詳しく学ぶことができるからです。電気電子工学を専攻する私にとって、コンピューターをより深く理解し、良く使うための知識を習得できるという点が魅力的なので、現在最も好きな授業です。

日本で過ごした感想

日本に来て驚いたところは?

日本に来て、鉄道会社が多いことに驚きました。韓国は、電車をはじめとする鉄道は公企業が運営していて、日本のように多様な鉄道会社はありません。そのため、「初めはどの電車に乗ればいいのか」「改札口がどこにあるのか」が分からず、迷うことが多くありました。

また、韓国ではバスが主要な交通手段の一つになっているのに対して、日本(東京)の主な交通手段は鉄道であるということも不思議でした。韓国の場合、鉄道とともにバスも交通手段として発達しましたが、日本の、特に東京の場合、電車の割合が相当部分を占めるということに驚きました。隣国の交通文化がこれほどまでに異なっているのが不思議で、こういったことを直接体感できるのが留学生活の魅力だと改めて感じました。

自分の国の学生生活と比べて、日本の学生生活で楽しいところ・大変だと感じるところはありますか?

楽しいところ

留学生活で楽しいところは、どこへ行ってもそこが自分にとっての観光地になるところです。留学中に日本と韓国との違いを直接見て感じたいと思っているので、いろいろなところに足を運んでいます。実際に、ゼミ合宿やサークル活動などで首都圏をはじめさまざまなところに行きましたが、いまだに知らないところがたくさんあります。私にとっては行く先全てが観光地のようで刺激的です。

ゼミ合宿で行った山中湖周辺の花畑の景色
サークルの冬合宿で行った山中湖周辺の景色

大変なところ

大変なことは言語です。日常生活や勉強をする上で大きな支障はないものの、日本語の能力は十分とは言えません。留学のために日本語を勉強し、能力試験を受けて大学生活を送っていますが、それでも語彙や表現などで難しさを感じることがあります。言語は文化そのものであり、その国の言語を学ぶことはその国の文化を学ぶことと同じです。言語や文化の違いを克服するのは大変ですが、滞在中に理解を深めていきたいです。

SHIN SEUNGHWANさんについて&メッセージ

将来の夢は何ですか?

私はコンピューターのハードウエアとソフトウエアの両方に興味を持っているため、電気電子工学を専攻しています。コンピューター技術が発達して人工知能が登場し、今後も研究が進むことで新しい技術が生み出されます。私も大学卒業後は、学んだ知識を生かしてより高性能の人工知能とこれを実装するハードウエアを開発したいです。そしてゆくゆくは、アイデアだけで新しい価値を創造できる技術革新を実現させたいと考えています。そのために今は専攻の勉強に最善を尽くしています。

故郷の国の紹介や、自慢をしてください。

韓国には済州島という島があります。韓国の最南端に近い済州島は、昔から有名な観光名所であり、その地域ならではの文化と美しい自然景観があります。日本で例えると、沖縄に似ているかもしれません。韓国に旅行する際は、ぜひ済州島を訪れてみてください。

済州島の風景

明大生へのメッセージをお願いします。

私は人生の新しいページをめくるために日本に留学し、明治大学に来ました。いつも私たち留学生に多くの関心を寄せ、親切にしてくださる明大生の皆さんに感謝しています。ありがとうございます。

ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです

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