
- 出身国:韓国
- 留学期間:2024年9月~2025年2月
日本への留学を志したきっかけと、明治大学を選んだ理由を教えてください。
私は中学生の頃から日本の文学や映画、アニメなどに親しんでいたので、日本の文化に引かれるようになりました。趣味で日本語の勉強を始め、「いつか日本で暮らしてみたい」と思っていました。交換留学を目標にして日本の大学を調べる中で、東京にあって知名度が高い明治大学の中でも特に、伝統ある商学部に引かれ、留学することを決めました。
明治大学の好きなところについて
明治大学のキャンパスで好きな場所はどこですか?
場所:リバティタワー17階の学生食堂(スカイラウンジ暁)
理由:美しい東京の景色を眺めながら友人と食事をすることができるからです。

好きな授業を教えてください。
授業名:商学専門演習(3年)
担当教員名:竹村正明先生
理由:韓国の大学にはゼミナールというものがなく、留学前は、大学の先生と話し合いながら学ぶという機会が、あまり多くはありませんでした。竹村ゼミに参加したことで商学やマーケティングの知識を学ぶだけでなく、将来についての視野を広げて考えられるようにもなりました。先生もゼミ生もみんな優しいので、楽しく勉強することができました。

日本への留学、明治大学への留学で、何を得ることができましたか?
広い視野で物事を考えられるようになりました。留学前は「就職するために良い成績を収め、会社から認められるための経歴を作らなければならない」と、不安と心配ばかりの大学生活でした。心配するばかりで楽しくないので、結果も良くありませんでした。それが、留学をして異なるバックグラウンドを持つ学生と話し合ううちに、世の中にはさまざまなライフスタイルがあることを知り、「楽しく過ごしながら勉強をしたり、仕事をしたりすることもできる」と思えるようになりました。
第29回明治大学学長杯留学生日本語スピーチコンテストについて
チェさんは、2024年12月14日に開催された第29回明治大学学長杯留学生日本語スピーチコンテストに出場し、「学長賞(最優秀賞)」を受賞しました。本コンテストは、留学生スピーカーと日本語アドバイザーの学生がチームを組んで作り上げたスピーチを競うものです。今回のスピーチコンテストのテーマは、「日本に伝えたい、私の故郷の○○」。チェさんは「キムチコミュニケーション」をテーマにスピーチをしました。
スピーチコンテストに出場しようと思ったきっかけを教えてください。
私は交換留学という限られた時間の中で、「できる限り多くの挑戦をして自分を成長させたい」と思っていました。日本語スピーチコンテストでは、スピーチの準備を通じて日本語のスピーキング力やスピーチのスキルを高め、日本語アドバイザーの学生と協力しながらグループワークのスキルも高めることができると思い、参加することを決めました。
スピーチコンテストに出場するまでにどのような準備をしましたか?
2週間に1回程度、和泉図書館のグループ閲覧室でアドバイザーの学生と集まり、準備や練習を行いました。原稿の直し、日本語の発音やイントネーション、身振り手振りなど、段階を経て準備をしていきました。予定があって集まることができないときには、Zoomを利用してオンラインで集まって準備をしました。
特に、日本語のイントネーションがとても難しかったため、アドバイザーの学生に発音の録音を頼みました。スピーチ当日まで、電車に乗っているときはいつもその録音をイヤホンで聞いていたので、覚えることができました。アドバイザーの方々にはとても感謝しています。

スピーチコンテストに参加して、どのような経験を得ることができましたか?
日本語力の向上
日本語のスピーチの準備やアドバイザーの学生との日本語での話し合いを通じて、自然に日本語力が身に付いていきました。スピーチコンテストに向けた練習の後に、神保町で一緒に食事をしたことも、とても良い思い出です。
スピーチのスキルの向上
自信を持ってスピーチをする力が付きました。「何を伝えたいか」をしっかりと自分の中に落とし込むことが、自信を持つために一番重要なことだと気付きました。
自分自身と自国の文化についての理解が深まる
今回のコンテストのテーマは、「日本に伝えたい、私の故郷の○○」でした。故郷のどのような思い出を日本の人たちに伝えたいか、改めて考える中で、家族みんなでおしゃべりをしながら行うキムチ作りが思い浮かびました。キムチ作りを通したコミュニケーションについてのスピーチを準備しながら、「留学の間に出会う人たちとたくさんコミュニケーションを取ろう!」と思いました。留学前は、日本にいる間、自分自身の韓国人としての意識が薄れるのではないかと心配していましたが、外国の友人たちと話していると、むしろ「韓国人としての自分」をより意識するようになりました。

今後どのような人に、スピーチコンテストへの出場を勧めたいですか?
留学中に特別な経験をしたい方や自分探しをしたい方にお勧めします。結果にかかわらず、目標のために一生懸命努力したことは、きっと心に残る経験になります。
本番は緊張することなく、コンテストのために努力したことやアドバイザーの学生への感謝を胸に、スピーチを行いました。他のスピーカーの留学生やアドバイザーの学生とも交流する機会があり、それも楽しかったです。そして、スピーチの準備をしながら自分が日本に留学した理由などについて改めて考えることが、自分自身をよく知ることにもつながりました。
チェ・キジュさんについて&メッセージ
将来の夢は何ですか?
大学卒業後はマーケティング業界で働きたいです。近年の世界の企業経営ではESGやSDGsなど、地球環境や社会のことを考慮し、共存していくための「持続可能な開発」が話題となっており、それらに貢献できる仕事をしたいと思っています。
故郷の国の紹介や、自慢をしてください。
韓国は日本に近く、食べ物がとてもおいしい国です。韓国語には日本語の「情」と同様、他人への思いやりの気持ちを表す「情(ジョン)」という言葉があります。私の家族は毎年みんなで集まって「キムジャン(キムチ作り)」をします。家族の愛「情」がたっぷり入ることで、おいしいキムチを作ることができます。

明大生へのメッセージをお願いします。
秋学期のみの交換留学はとても短いので、できるだけ多様な学びと経験を得られるように努力し、その結果、たくさんの良い思い出を作ることができました。皆さんにも明治大学を選んだそれぞれの理由があると思います。それを忘れずにさまざまな機会に挑戦し、自分だけの日本留学の物語をつくってください!
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