
- 出身国:韓国
- 留学期間:2023年4月~2027年3月
日本への留学を志したきっかけと、明治大学を選んだ理由を教えてください。
高校時代は日本語学科に所属し、3年間にわたり日本語や日本の社会・文化について深く学びました。高校のカリキュラム上、本来であれば日本への留学の機会が与えられていましたが、コロナ禍の影響で渡航することができませんでした。このまま卒業するには心残りがあり、「これまで学んできた日本語を実際に生かしたい」という思いから、日本への留学を決意しました。
明治大学経営学部を選んだ理由は、GREAT(※)という英語のカリキュラムがしっかりと整備されている点に大きな魅力を感じたからです。将来はグローバルな分野で活躍したいと考えているので、日本語だけでなく英語の学習も自分にとっては非常に重要でした。
さらに、経営学部では、GREATと通常の経営学部のカリキュラムが完全に分かれているわけではなく、経営学部の通常科目を履修しながら、GREATで実践的な英語スキルと英語による専門知識も並行して学ぶことができます。そのため、「一般的な日本の大学の授業だけでなく、GREATでは国際的な雰囲気のある授業をともに受けられる」という点に魅力を感じて、明治大学経営学部への進学を決めました。
※明治大学経営学部グローバル経営人材育成トラック(GREAT):Global Resources English Applied Track。将来、海外留学や国際ビジネス分野での活躍を目指す学生のための4年間のカリキュラム。特別編成の少人数クラスで実践的な英語スキルを身に付けながら、英語による授業科目で教養や専門知識を学ぶ
明治大学の好きなところについて
明治大学のキャンパスで好きな場所はどこですか?
場所:駿河台キャンパスの学習・交流・リフレッシュスペース「ラウンジZERO」「ラウンジパープル」「ラウンジアイビー」(リバティタワー2階)
理由:友人たちと一緒においしいものを食べながら、リラックスした雰囲気で会議をしたり、一緒に勉強したりするのにとても良い環境だからです。
好きな授業を教えてください。
授業名:Strategic Marketing A
担当教員名:松浦良高先生
理由:学生たちの国籍が非常に多様で、グループディスカッション中心の授業が行われているため、グローバルな視野を広げるにはとても良い環境だと思います。また、理論中心のマーケティングの授業ではなく、「実際にさまざまな映像メディアを見てマーケティングの要素について自分で考えること」「日常の中でマーケティングの要素を探してくる」という体験型の課題が出されるため、とても有意義な経験だと感じています。
日本で過ごした感想
日本に来て驚いたところは?
日本の電車やバスの中が、とても静かであることに驚きました。韓国では、公共交通機関の中で話したり、電話をしたりしている人がいても、小さな声であれば許容範囲なので、周りの人も特に気にすることなく寛容です。
しかし、日本でアルバイトをしていた際に、先輩が「もし、電車に乗っていて電話が難しい場合は……」と言ったり、実際に日本で電車を利用した時に、公共交通機関内での会話や電話がマナー違反とされていることから、日本と韓国ではマナーの意識が明確に異なると感じました。
自分の国の学生生活と比べて、日本の学生生活で楽しいところ・大変だと感じるところはありますか?
楽しいところ
韓国は、日本よりも就職市場が競争的なので、インターンシップや実務経験、資格などが多く求められます。そのため、本当に挑戦したいことや興味のあることに取り組むというよりは、就職のために仕方なく大学の活動に参加する学生も少なくないように感じます。
一方、日本では、自分の適性や趣味を生かしてさまざまな活動に参加する学生が、比較的多いです。その結果、大学での活動には本気で熱意を持って取り組むことができるので、自分の適性や才能を大きく伸ばせる点が、日本の学生生活の強みだと思います。

大変なところ
韓国と日本の学生生活を比べて、大きく異なると感じたことの一つは、学生たちが所属意識を持つ対象が異なることです。
韓国の大学では、学部・学科を中心に学生生活が成り立っているため、学部・学科ごとのつながりが強く、同じ学科の友人とグループチャットを作って連絡を取り合ったり、合宿に行ったりすることが多いです。それに対して、日本の大学では、サークルのメンバーとのつながりが強く、合宿もサークル等のメンバーと一緒に行うことが多い印象を受けました。
経営学部では、これからゼミ活動が本格的に始まるということもありますが、入学当初は、学部内のつながりよりもサークルでの交流・活動の方が活発であることに驚きました。しかし、日本に留学したことで、さまざまな学部・学科の学生たちと幅広く交流することができたので、今は満足しています。
YOON HEESEOさんについて&メッセージ
将来の夢は何ですか?
まだ明確に進路を決めたわけではありませんが、将来的にはグローバルマーケターとして活躍したいと考えています。私はGREATに参加し、さまざまな国の人々と出会い、学内外の多様な活動に取り組む中で、「自分は人を楽しませることが好きだ」ということに気付きました。
また、経営学部での学びを通して、特にマーケティングの授業に強い興味を持ちました。単に商業的な要素だけでなく、消費者が引き込まれ、楽しめるようなエンターテインメント性のあるマーケティングを実現したいです。それによって、企業だけでなく、多くの人々に日常の中で笑顔や楽しさを届けられる人になりたいです。
故郷の国の紹介や、自慢をしてください。
私は水原出身なのですが、水原は伝統と現代が融合した、とても魅力的な地域です。例えば、「水原華城」という韓国の昔の城壁があり、散歩するのにぴったりのスポットです。その周辺には伝統的な市場とおしゃれなカフェが混在しており、韓国らしい雰囲気を感じることができます。
また、水原は「トンタク(鶏の丸揚げ)」と呼ばれる伝統のフライドチキンやカルビ料理も有名なので、ぜひお勧めしたいです。いつか韓国を旅行する機会があれば、ソウルや釜山だけでなく、水原にもぜひ、訪れてみてください!

明大生へのメッセージをお願いします。
和泉キャンパスや駿河台キャンパスでは、学部の事務室前の掲示板にさまざまな課外活動や交流会、受験料割引クーポンなどの情報が載ったポスターがたくさん掲示されています!とても積極的にポスターが掲示・更新されているので、定期的に立ち寄って自分に合った情報があるかどうか確認することをお勧めします。ちなみに、私もそのポスターを通じて学外の活動に参加したり、受験料割引の情報を得たりしました。

熱意を持って学内の大会や試験に積極的に参加することは、自分の成長に大きくつながります。「『個』を強くする大学」という理念を持つ明治大学は、学生一人ひとりの成長を真剣にサポートしていると感じています。例えば、経営学部では起業に挑戦できる明治ビジネスチャレンジ(ビジネスコンテスト)や、英語力を向上させるための英語プレゼンテーション大会、英語ライティングコンテストがあります。

また、各種試験に向けたサポートも非常に充実しているので、こうした機会を逃さず、明治大学で自分の能力や才能を最大限に高めていくことをお勧めします。もし、自分が何をやりたいのか分からない場合、大学では就職キャリア支援センターで進路相談も無料で提供しているので、ぜひ活用してほしいです!さまざまな大学の活動に積極的に参加すればするほど、今後個々の可能性は、さらに無限に広がると思います。
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