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2025.09.03

東アジアの歴史を広い視野で多角的に学ぶため、明治大学文学部へ|ZHOU YUCHENさん

文学部学生留学国際交流
日本への留学体験を紹介してくれた方ZHOU YUCHENさん
(文学部 史学地理学科 アジア史専攻 4年)

  • 出身国:中国
  • 留学期間:2024年9月~2025年7月

日本への留学を志したきっかけと、明治大学を選んだ理由を教えてください。

高校時代から日本語を学んでいた私は、「いつか日本で勉強してみたい」という思いをずっと抱いてきました。同時に、歴史という学問は一国や一地域にとどまって学ぶべきではなく、もっと広い視野で多角的に捉えることが必要だと考えています。国際的な視点を持って歴史を学ぶことで、より深く、より正確に過去を理解することができると信じています。こうした思いから、実際に日本に留学して学ぶことを決意しました。

明治大学は、私の母国である中国でも高い知名度を持つ伝統校として有名なので、私にとって憧れの存在でした。また、大学の公式サイトなどを通じて、明治大学が留学生のために、さまざまな支援制度を整えていることを事前に知り、安心感と魅力を強く感じました。学業面も生活の面でも、安心して充実した留学生活を送ることができると感じたことから、私は迷わず明治大学を選びました。

明治大学の好きなところについて

明治大学のキャンパスで好きな場所はどこですか?

場所:駿河台キャンパス リバティタワー(13階・15階) リフレッシュスペース
理由:教室からとても近く、授業の後すぐに立ち寄ることができるため、とても便利です。施設は高層階に位置しており、大きな窓からは東京の街並みが一望でき、昼と夜とで全く異なる雰囲気を楽しむことができます。特に夕暮れ時の景色は格別で、つい時間を忘れて見入ってしまいます。

また、設置されているリクライニングチェアは非常に快適で、長時間座っていても疲れにくく、静かな環境の中で心身ともにリラックスすることができます。勉強の合間にちょっとした休憩を取るにも最適で、本を読んだり音楽を聴いたりするのにもぴったりな空間です。ただ、あまりにも人気があり素晴らしい場所なので、空席を見つけることが難しいです。それでも、行くたびに「また来たい」と思わせてくれる、特別な場所です。

リバティタワー(13階・15階) リフレッシュスペースリバティタワー(13階・15階) リフレッシュスペース

好きな授業を教えてください。

授業名:東アジア国際関係史A
担当教員名:鈴木開先生
理由:歴史の勉強の中で、私が最も興味を持っているのは、東アジア地域の国際関係です。鈴木先生のこの授業は、まさに私が特に好きな分野です。鈴木先生はとても親切で、いつも真剣に授業の内容を説明してくださいます。授業で配られる資料からも、鈴木先生が心を込めて作られていることが伝わってきます。この授業では、自分が興味を持っている知識をたくさん学ぶことができます。

日本で過ごした感想

日本に来て驚いたところは?

朝のラッシュアワーの地下鉄は人が非常に多く、とても混雑しています。私の目には、これ以上乗客を受け入れる余地がないように見える電車でも、通勤客たちの力で無理やりスペースが作られてしまいます。

乗客同士はぴったりと密着していて、ポケットから物を取り出す余裕すらありません。私はリュックにつけていたキーホルダーを2つも押されて落としてしまいました。通勤者の数があまりにも多く、東京にはこれほどたくさんの電車路線があるにもかかわらず、それでもなお十分ではないことに、私は本当に驚きました。

自分の国の学生生活と比べて、日本の学生生活で楽しいところ・大変だと感じるところはありますか?

楽しいところ

授業の選択がより自由になり、自分の興味や将来の目標に合わせて、主体的に科目を選ぶことができるようになりました。時間割を自分で調整できることで、細切れだった空き時間を効率よく一つにまとめることが可能になり、そのまとまった時間を有効活用することができるようになりました。例えば、集中して勉強したり、あるいは少し遠出して旅行に行ったりすることもできます。

自分のライフスタイルに合わせて柔軟に時間を使えるようになったことで、学業だけでなく、プライベートもより充実したものになりました。このような空き時間を利用して、千葉県、神奈川県、静岡県、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県、福島県、宮城県、山形県、岩手県、青森県、北海道に行きました。

ゴールデンウィークの東北旅行 弘前城の桜

大変なところ

最も大変なことは、やはり通学です。特に渋谷駅では乗り換えの距離が非常に長く、毎回ホームからホームまで歩くのにかなりの時間と労力がかかります。その上、混雑している時間帯だと人の流れも激しいので、自分のペースで歩くことができず、余計にストレスを感じます。

電車の中も混んでいることが多く、座席が空いていないときは、長時間揺れる車内で立ちっぱなしになります。足元が不安定な中で立ち続けるのは体力的にもきつく、一日の始まりや終わりにかなりの疲れを感じることがあります。また、満員電車では周囲との距離も近く、遅刻しないように早めに家を出なければならず、このような状況が続くのは正直なところ、とても大変だと感じています。

通学は大変ですが、帰り道に下北沢で大好きなラーメンが食べられます通学は大変ですが、帰り道に下北沢で大好きなラーメンが食べられます

ZHOU YUCHENさんについて&メッセージ

将来の夢は何ですか?

これからも引き続き歴史学と日本語の勉強を続け、3年後には大学院生として再び明治大学に戻って来たいと考えています。そのためにも、これからの時間を大切に使い、さらなる準備を重ねていくつもりです。再び明治大学のキャンパスに立つ日を心から楽しみにしています。

故郷の国の紹介や、自慢をしてください。

東京の西郊にある多摩市には、鉄道の中でも比較的珍しいモノレールが走っています。私の故郷蕪湖ぶこでも、数年前に2本のモノレール路線が開通しました。地下を走る地下鉄と比べて、モノレールは街の風景や湿地、湖などの自然を楽しみながら移動できるのが魅力です。それに、たったの40円で市内の主要エリアまでアクセスでき、ICカードにも対応しています。もし、私の故郷を訪れる機会があれば、ぜひモノレールに乗ってその景色を体験してみてください。

故郷蕪湖(ぶこ)のモノレール故郷蕪湖ぶこのモノレール

明大生へのメッセージをお願いします。

明治大学での1年間の交換留学は、とても短く感じられましたが、その中で私は本当に多くの学びを得ることができました。興味のある歴史に関する知識を深めることができただけでなく、日本各地を旅して、数えきれないほどの美しい風景や文化にも触れることができました。これらの経験は、明治大学に留学する前には想像もしていなかった、うれしい驚きの連続でした。

学業面だけでなく、日々の生活や出会いの中で得た全てが、私にとってかけがえのない財産になりました。明治大学という環境があったからこそ、こうした豊かな時間を過ごすことができたのだと思います。これから明治大学で学ぶ皆さんも、より楽しく、そして実りの多い時間を過ごされることを心から願っています。

ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです

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