
- 出身国:中国
- 留学期間:2023年4月~2027年3月
日本への留学を志したきっかけと、明治大学を選んだ理由を教えてください。
私が日本への留学を目指したきっかけは、主に二つあります。一つ目は、日本は秩序のある国だと感じたからです。日本に旅行した時、街中にはごみが一つも落ちていなくて、人々もきちんと身なりを整えていました。二つ目は、中国とは異なる日本の大学教育を受けてみたいと思ったからです。
明治大学商学部には、「フューチャースキル講座」「特別テーマ実践科目」といった実践的な授業や、2年次から商学専門演習と総合学際演習の2つのゼミに同時に入ることができる「ダブル・コア」という制度があるので、専門知識を学ぶ機会だけではなく、いろいろな経験を積むことができるチャンスがあります。私は、「商学部で学ぶことによってさまざまな面で成長できる!」と考えて選びました。
明治大学の好きなところについて
明治大学のキャンパスで好きな場所はどこですか?
場所:和泉キャンパス図書館の一階サロン
理由:大学の中にあるカフェのような雰囲気で、飲食しながら友人と勉強することができるので楽しいです!周囲の声がホワイトノイズとなって、とても勉強に集中ができる場所です。
好きな授業を教えてください。
授業名:ミクロ経済学
担当教員名:山田知明先生
理由:先生がグラフを用いて需要と供給の関係を分かりやすく説明してくださり、実例を見ることで理解を深めることができました。また、経済学は必ずしもお金と関わるわけではなく、「経済学の研究対象は人々の行動である」と学び、私の経済学に対する固定概念が覆されました。さらに、課題で『最後通牒ゲームの謎』(小林佳世子著)を勧めてくださり、進化心理学と行動ゲーム理論の面白さを感じることができました。

日本で過ごした感想
日本に来て驚いたところは?
果物の値段が高いことに驚きました。例えば、日本の梨2個分の金額なら、中国では10個も買うことができます。「日本では、果物を買うことが贅沢だ」と感じています。
自分の国の学生生活と比べて、日本の学生生活で楽しいところ・大変だと感じるところはありますか?
楽しいところ
私は、明治大学の公認サークル「マーケティング研究会」に所属しています。実際に企業を訪問して社員の方による講演を聞く機会があり、活気のある雰囲気を肌で感じながら、会社について深く学ぶことができます。最近は、「南相馬市地方創生プロジェクト」に参加して、「南相馬市の魅力をどのように若者に伝えれば訪れてもらえるのか」という課題について研究しています。非常にやりがいを感じていて、自分の国ではできなかったことを経験できています!

大変なところ
日本にいると、「目立ちたくない」という考えが自分の中に浸透して、質問をしたい時にも質問する勇気を出せず、疑問をそのままにしてしまうことがあります。中国にいる時と比べて、他人の目を気にし過ぎているのではないかと気付きました。
GAO YIFEIさんについて&メッセージ
将来の夢は何ですか?
地域活性化を支援するNGO団体で活動することです。以前、中学3年生の時に日本へ留学した際、学校周辺の過疎化についてフィールドワークを行い、地域の活性化を目的とする「みつ元気プロジェクト」を地域の方々と立ち上げました。これをきっかけに、私はNGO団体に興味を抱きました。
調べてみると、明治大学商学部では、経営や経済の知識を勉強するだけでなく、積極的にSDGsに取り組んでいることを知りました。ここで学ぶことによって、将来、NGO団体に入るために不可欠なスキルを獲得できると考えました。
故郷の国の紹介や、自慢をしてください。
私の故郷は、それほど経済が発展している所ではありませんが、居心地の良い所です。家から出ると、バドミントンで遊んでいる子ども、扇子を持ちながら座って話をしたり、外で将棋を楽しんだりする人たち、そして優しい風に吹かれて揺れている葉っぱ、全てが一つの美しい風景になって、心が温かくなります。

明大生へのメッセージをお願いします。
明治大学商学部では、入学時にGPS-Academic(※)の受検が必要であったり、ゼミの申請時に志望理由書と面接が条件であったりします。学生にとっては、少々大変さを感じてしまうかもしれません。しかし、留学生である私としては、「明治大学商学部は学生のために考えて、工夫している」と、とても感心します。
このように、何度も学生に「自分の夢は何か」「大学の4年間をどのように過ごせば後悔しないか」「この4年間の学びがどのように自分の夢とつながるのか」と問いかけて、私たち学生に考える機会を与えてくれることが、明治大学の大きな魅力です。
大学の4年間はきっと、あっという間です。自分の目標を定め、将来の自分が後悔しないように力を尽くしていきましょう!
※GPS-Academic:株式会社ベネッセi-キャリアが提供する、大学生向けのオンラインテスト。今の社会において求められる、問題を解決する力の現状を、「思考力」「姿勢・態度」「経験」の3つの観点で確認する

Meiji NOWでは、Xアカウント(@meiji_now)で日々の更新情報をお知らせしています。Xをご利用の方は、以下のボタンからMeiji NOW公式アカウントをフォローして、情報収集にご活用ください。
※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです