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世界で学ぶ!
2025.02.07

好きを追求して自分らしさを見つけたイギリス留学(林 宏辰さん)

情報コミュニケーション学部学生留学国際交流SDGs

明大生が、留学体験を紹介する「世界で学ぶ!」。今回は情報コミュニケーション学部の林さんが、イギリスでの留学体験を紹介してくれます!

留学体験を紹介してくれた方林 宏辰さん(情報コミュニケーション学部3年)

プロフィール写真

留学先 イギリス
大学名 ロンドン大学 東洋アフリカ研究学院(SOAS)
留学プログラム名 IFCELSサマープログラム
留学期間 2024年7月~9月
卒業高校名 明治大学付属中野高等学校

留学準備について

留学を決めたきっかけや理由と、その時期は?

僕は、中国と日本のハーフで生まれ、幼い頃から両国の文化に触れてきたので、異文化交流に興味を持つようになりました。さらに、中学でオーストラリアのホームステイ、高校でカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)への短期留学を経験して、「自分の目でもっと世界を見てみたい」と考えるようになったので、大学でも留学を検討していました。

一方、大学生活を送る中で、留学に行く意義や自分に迷いが生じてしまい、しばらく留学を断念していました。しかし、改めて自分と向き合ってみた結果、「やはり世界に出たい!」という思いが強くなり、留学することを決心しました。

留学するために行った準備や勉強を教えてください。

Listening とSpeaking においては、海外での経験や、SPICE(※1)のネイティブの先生の授業で日頃から英会話を練習していたため、あまり苦労することはありませんでした。

一方で、ReadingとWritingの勉強には、時間がかかりました。僕は、今まで英語をフィーリングで習得していることが多く、単語や文法が曖昧なところが多かったため、基礎から勉強をやり直しました。特に、語源や活用するシチュエーションを考えながら進めたり、試験に向けて問題集を解き続けたり、時間配分を意識して取り組む練習をしました。

※1 SPICE(Special Program for Information & Communication in English):情報コミュニケーション学部が設置する英語コミュニケーション能力特別強化プログラム。少人数選抜クラスで、国際情報社会に対応できる言語力とコミュニケーション能力を身に付けた人材の育成を目指す

受験した語学試験があれば教えてください。

TOEFL iBT

  • 2022年11月:82点
  • 2023年1月:91点

IELTS

  • 2024年6月:6.0点

留学先の国・大学・プログラムを選んだ理由は?

自分が留学を決心した3年次の春に、所属している情報コミュニケーション学部が、新しい国際交流のプログラムとしてロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)での留学を開始しました。今まで経験したことがないヨーロッパの文化に触れることができるだけでなく、世界レベルの大学で自分を見つめ直すこともできる良い機会だと考えたため、このプログラムを選びました。

準備の段階でしておけば良かったこと、留学に持っていけば良かったと思うグッズはありますか?

日本のお菓子を、もっと持参すれば良かったと思いました。SOASには世界中から学生が集まるため、異文化交流がとても盛んでした。特に自国でしか食べられないようなお菓子をシェアしながら、お互いに交流を深めることが多く、中でも日本の「抹茶味のお菓子」は大人気だったので、すぐに無くなってしまいました。

留学生活について

留学の目的や目標を教えてください。また、それは達成できましたか?

目標は、「世界レベルの大学をステージに、自分を見つめ直すこと」でした。留学を通して、「多種多様な文化と触れ合う中で、視野を広げて自分を見つめ直すことで、本当の自分を探してみたい」という思いがありました。 特に、留学中は自分の個性と、さまざまなバックグランドを持つ方とのコミュニケーションを通して、本当の自分と向き合いました。

今までの自分は、センシティブで他人の目を気にしてしまうことが多かったため、「殻を破ろう!」と決心しました。結果として、いろいろな人との関わりを通して起きた化学反応は、どれも興味深く一生の思い出となりました。

グリニッジ天文台にて本初子午線に並んでの一枚グリニッジ天文台にて本初子午線に並んでの一枚

留学先で学んだ学問について教えてください。

  • 明治大学で学んでいる分野:情報コミュニケーション学 サステナブルファッション(高馬ゼミ)
  • 留学先で学んだ分野:
    ➀Global Business Strategy ➁Environment, Development & Changing World views ➂Introduction to the Media

留学先での学びについて

授業は、どれも自分の専攻しているサステナブルファッション(※2)と関連付けられるものを選びました。特にEnvironment, Development & Changing World viewsの授業では、エコロジーの視点から、サステナビリティやジェンダーなど現在社会の課題を考え直すことができました。また、Introduction to the Mediaの授業では、実際にカメラとマイクを使ってロンドンでのインタビュー動画の撮影や編集をするという初めての経験ができました。

※2 サステナブルファッション:衣服の生産から着用、廃棄に至るプロセスにおいて将来にわたり持続可能であることを目指し、生態系を含む地球環境や関わる人・社会に配慮した取り組みのこと

授業で実際に取ったメモ授業で実際に取ったメモ
授業の修了式でクラスメイトとの一枚授業(Global Business Strategy)の修了式でクラスメイトとの一枚

留学先で起こしたアクション、挑戦したこと、意識したことは?

文化を超域したコミュニティ作り

SOASには、さまざまな文化や習慣、価値観を持った方々が集まっているため、誰もが気持ち良く過ごせるようなコミュニティ作りに努めました。僕は、リーダーシップを発揮して、昼食の時間や放課後のアクティビティをよく企画しました。みんなに日本の「ちらし寿司」を振る舞ったり、逆に他国の料理をいただいたり、ロンドンにいながら世界中の料理を楽しむことができました。

また、仲良くなった友人と遠出して観光に行くこともありました。イギリスには観光名所が多いため、それぞれ行きたいところも異なりました。そこで率先してプランを立てて、みんなと出かけて楽しむことが多かったです。特に週末はロンドン以外にも行くことが多く、友人とプランを立ててオックスフォードやブライトンなどを満喫しました。

大英博物館での一枚大英博物館での一枚
バース寺院にてバース寺院にて

自分の「好き」に積極的になる

ある授業の最後に先生から、「Find something you love(好きなことを探せ)」という課題を出されました。これは僕の留学目標である「自分を見つめ直すこと」にも相似していました。「自分の興味や関心に素直になり、積極的に自分の好きなことを追求してみよう」と決めました。

自分はファッションやカメラが好きなため、ヴィンテージショップに行くことが多いのですが、店員やデザイナーとファッションについてアイディアを交わしたり、カメラショップでのポップアップイベントに参加して撮影に出掛けてみたりと、「好きなこと」を楽しむことができました。

最後に

留学を通して感じたこと、自分の成長した部分はありますか?

今でも忘れられないのは、Introduction to the Mediaの授業を担当のGareth教授に言われた「Be Yourself」という言葉です。「自分を見つめ直す」ことを目標にしていたため、とても励まされました。自分が自分らしくあるように、この言葉は一生忘れることがないと思います。自分の好きなことを追い続けることが、将来に新たな可能性を切り開くと信じ、これからも歩み続けていこうと思います。

セブン・シスターズの海での一枚セブン・シスターズの海での一枚

後輩へのメッセージをお願いします。

一度はぜひ、世界に飛び出してみてください。自分と向き合う機会にもなりますし、必ず新たな発見があります。くじけて諦めそうになったときも、成長につながると信じて自分に挑戦し続けてください。一生の記憶に残るほど、すてきな経験ができます。

全コース終了時の一枚全コース終了時の一枚
ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです

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