
明大生が、留学体験を紹介する「世界で学ぶ!」。今回は文学部の美原さんが、オーストリアでの留学体験を紹介してくれます!
留学先 | オーストリア |
大学名 | ザルツブルク大学 |
留学プログラム名 | 大学間協定留学(交換型) |
留学期間 | 2023年9月~2024年7月 |
卒業高校名 | 川口市立高等学校 |
留学準備について
留学を決めたきっかけや理由と、その時期は?
海外に行きたいと考えるようになったのは、高校生の時でした。ALT(外国語指導助手)の先生に英語のスピーキング対策をしていただいたことがきっかけで、英語を使って人と交流する楽しさを知りました。そこから「もっと外国の人と関わってみたい」と思うようになり、大学1年次の夏ごろに留学することを決めました。
留学先の国・大学・プログラムを選んだ理由は?
まず、英語が第一言語ではないヨーロッパの国に行き先を絞りました。そして、第二外国語としてドイツ語を履修していたこと、ピアノや合唱の経験があり音楽になじみがあったことから、ドイツ語圏で、音楽が盛んなオーストリアに魅力を感じるようになりました。特に、ザルツブルクは自然が豊かで街の治安も良いので、落ち着いた留学生活を送ることができると考えました。
また英語をメインに使用したかったので、英語で授業が開講されており、かつ学びたい分野が設置されていたザルツブルク大学を選びました。協定留学(交換型)なので、学費が余計にかからず、休学せずに進級できる点にも引かれました。
留学するために行った準備や勉強を教えてください。
留学の選考条件にIELTSのスコアが必要だったため、まず、そちらに向けて勉強しました。特にスピーキングの練習がまだまだ必要だと感じていたので、学内で学べる「チャレンジ!毎日学べる実践英会話」(明治大学リバティアカデミー明大生限定講座)を受講しました。授業の空きコマを利用して毎日講座を受けることができたので、英語を話す時間が圧倒的に増えました。習ったフレーズを自分の会話に取り入れることで、自分が使える語彙や言い回しを増やしていきました。
また、「日本語カフェ」や「韓国語教室」など留学生との交流プログラムに参加することで、留学へのモチベーションを上げていました。
受験した語学試験があれば教えてください。
IELTS
- 2022年9月:5.5点
準備の段階でしておけばよかったこと、留学に持っていけばよかったと思うグッズはありますか?
スピーキングの練習は重点的にしていましたが、それでも足りなかったと感じました。何かやりたいことがあっても、「話せない」と思うと消極的になってしまうので、スピーキング力はあればあるだけ良いと思います。
また、常備薬を満遍なく持っていくことをお勧めします。私は体力には自信がありましたが、現地で腹痛や発熱を起こしてしまいました。現地の物は高いですし、薬を持っているだけで心配や不安を軽減できるので、持っていって損はないと思います。その他、友人から譲ってもらったパスタ用の電子レンジ調理容器は時短になってすごく便利でした。
留学生活について
留学の目的や目標を教えてください。また、それは達成できましたか?
留学では「自分の視野を広げること」「海外の人と交流すること」を目的としていましたが、そのどちらも達成することができました。生活をしていた大学の寮ではキッチンを15人で共有していたため、そこで多くの学生と関わり、お互いの国のことを紹介し合うことができました。さまざまな国の社会状況について、生の声を聴けたことは貴重でした。
休暇中には隣国を旅行し、今までに見たことのない景色や文化に触れることができ、自分の価値観が変わったように感じています。
留学先で学んだ学問について教えてください。
- 明治大学で学んでいる分野:英語学、英文学
- 留学先で学んだ分野:音声学、英語教育、イギリスの文化、バイリンガリズムとマルチリンガリズムなど
ザルツブルク大学では、英語で開講されている英米文学系の授業が多くありました。そのため、明治大学で学んでいた分野と類似したものを受講することができました。特に印象に残っている授業はアメリカ英語の発音の授業です。英語の発音を実践的に学ぶ授業でしたが、何回練習してもうまくいかず、苦戦しました。それでも授業期間内に多少発音の改善が見られ、無事に単位を取得することができました。
また、教育の分野にも興味があったため、英語教育に関する授業も受講しました。ザルツブルク大学では学部関係なく、興味のある授業を受講できることがとても魅力的でした。
留学先で起こしたアクション、挑戦したこと、意識したことは?
自由時間を有効活用
自由な時間が多く、また天気も急に変わるので、晴れている時間は外に出て日の光を浴びるように意識していました。一人で川沿いを散歩したり、時には友人を誘ってピクニックやカフェに行ったりもしました。寮内では、映画を見るときは必ず英語字幕のものに限定し、独り言の英会話を動画で毎日撮るなど、自由時間でも英語やドイツ語に触れ、語学力の向上を目指しました。

休暇中はヨーロッパを一人旅
休暇を利用してヨーロッパ8カ国を訪れました。移動費は比較的安く抑えることができました。旅では予約していた電車が当日キャンセルになるなどのトラブルもありましたが、そのおかげで、判断力や問題を解決する力が付きました。そして、一人旅をすることで、訪れた先での人との出会いがあり、今でも大事な思い出になっています。

最後に
留学を通して感じたこと、自分の成長した部分はありますか?
留学中はたくさん失敗をして、挫折することもありました。しかし、そこから学ぶことも多く、失敗を恐れる必要はないのだと気付きました。それからは新しいことに挑戦できるようになり、落ち込んでも立ち直りが早くなった気がします。また、以前よりも人と積極的にコミュニケーションを取るようになりました。留学中に言語の壁を感じたことで、母国語で会話ができることのありがたみを感じられています。
後輩へのメッセージをお願いします。
留学中、悩むことも多くありましたが、今振り返るとそれも含めて良い思い出です。「留学したい!」と思ったなら行くべきです。応援しています!

Meiji NOWでは、Xアカウント(@meiji_now)で日々の更新情報をお知らせしています。Xをご利用の方は、以下のボタンからMeiji NOW公式アカウントをフォローして、情報収集にご活用ください。
※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです