
明大生が、留学体験を紹介する「世界で学ぶ!」。今回は文学部の澤木さんが、アメリカでの留学体験を紹介してくれます!
留学先 | アメリカ |
大学名 | アーカンソー州立大学 |
留学プログラム名 | 大学間協定留学(交換型) |
留学期間 | 2024年8月~2025年5月 |
留学準備について
留学を決めたきっかけや理由と、その時期は?
将来の選択肢を広げたいという思いから、留学を決意しました。進路に対する迷いや不安を感じていた中で、以前から興味のあったマーケティングや広告の分野で、自分に合った道を見つけたいと考えるようになりました。将来の目標を明確にし、自信を持って前に進むためには、異なる価値観や新しい環境に身を置くことが必要だと思い、学ぶ場所としてマーケティングの先進国であるアメリカを選びました。
留学するために行った準備や勉強を教えてください。
留学準備として、日本にいる間は、特に英語のスピーキング力を重点的に伸ばすことに取り組みました。出発の半年前からオンライン英会話を活用し、毎日少しずつ英語を話す時間を作るようにしました。また、基礎力を付けるために文法の復習も並行して行い、日本でインプットした知識を現地でアウトプットできるように意識しました。
留学先の国・大学・プログラムを選んだ理由は?
「マーケティングを学ぶ」という目標があったため、アメリカに留学することは早い段階から決めていました。アーカンソー州立大学を選んだ理由は、魅力的な授業が多く設置されていたことに加え、大学の雰囲気にも引かれたからです。
留学先の大学を検討する際、候補の大学の授業から興味のあるものをピックアップし、各大学のシラバスを読み比べていましたが、その中でもアーカンソー州立大学には私の関心に合った内容の授業が多くありました。大学の雰囲気については、YouTubeなどを活用して事前に情報収集を行いました。
また、私はアメリカの田舎の暮らしにも関心があり、広大な自然に囲まれた環境で学んでみたいという思いがあったことも、この大学を選んだ理由の一つです。

準備の段階でしておけばよかったこと、留学に持っていけばよかったと思うグッズはありますか?
留学前にもっと準備しておけば良かったのは、「何事にも自分の意見を持ち、それを言葉で表現する力」です。授業や友人との会話の中で「あなたはどう思う?」と尋ねられる場面が非常に多かったため、自分の考えを明確に持ち、それを的確に伝える力の重要性に改めて気づかされました。
また、日本の文化について深く理解しておくことも大切です。他国から来た友人と交流する中で、自国の文化や代表的な食事を紹介する場面が多かったことから、自国の文化や魅力を自分の言葉で説明できることで会話がより豊かになると感じました。
持ち物では、日常生活で役立つ小さな便利グッズや、日本の伝統的なアイテムがあれば、友人との交流が一層深まると思います。
留学生活について
留学の目的や目標を教えてください。また、それは達成できましたか?
今回の留学を通して、当初の目的であった「英語力の向上」と「マーケティング分野の専門知識の習得」という二つの目標を達成できました。語学面では、授業への積極的な参加や日々の予習・復習、現地の友人との交流を通じて、自信を持って英語でコミュニケーションが取れるようになりました。学問面では、実践的な授業やディスカッションを通して、理論だけでなく現場での応用力も身に付けることができました。
また、自分から行動する姿勢や粘り強さが身に付き、精神的にも大きく成長できたと実感しています。留学の経験は、今後の人生やキャリアにおいても大きな財産になると思います。
留学先で学んだ学問について教えてください。
- 明治大学で学んでいる分野:文芸メディア
- 留学先で学んだ分野:マーケティング・広告学
留学先では、主にマーケティングや広告論、映像制作に関する授業を履修しました。マーケティングの授業では、消費者心理やブランド戦略、デジタルマーケティングなど幅広いトピックを学び、実際の企業の事例を用いた分析やプレゼンテーションを行うこともありました。映像制作の授業では、映像編集ソフトを使って企画から撮影・編集までを実践的に行い、日本では得難い貴重な経験ができました。
授業は全て英語で行われるため、最初は専門用語の理解に苦労しましたが、地道に予習・復習を重ねることで徐々に慣れ、内容の理解も深まりました。知識を得るだけでなく、発信力や表現力も養うことができ、非常に充実した学習体験だと感じました。

留学先で起こしたアクション、挑戦したこと、意識したことは?
英語以外の言語学習にも挑戦し、異文化理解が深まった
留学先では、英語の習得に加え、他国の言語や文化にも積極的に触れることを意識していました。アーカンソー州立大学には日本以外にも多くの国からの留学生が在籍しており、特に韓国、ネパール、メキシコからの学生と過ごす機会が多かったため、彼らの母国語や文化にも自然と興味を持つようになりました。言語学習アプリを活用し、毎日少しずつ基礎的な単語を覚えながら実際の会話の中で使ってみることで、徐々に語学力が向上していきました。
こうした語学学習を通じて、単なる言葉の習得にとどまらず、異文化への理解も深まり、友人たちとより深い関係を築くことができたことは、私にとって大きな喜びでした。

冬休みにカナダの語学学校へ通い、スピーキング力を鍛えた
12月から1月にかけての冬休みを利用して、カナダの語学学校に1カ月間通いました。アメリカの大学の授業とは異なり、少人数制でスピーキングに特化した授業が多かったため、英語を話す時間が格段に増え、実践的な表現力が身に付きました。英語漬けの毎日を過ごしたことで、特にスピーキング力に自信が付き、アメリカに帰国後の後期の授業では積極的に発言できるようになりました。また、世界中から集まった留学生と出会い、互いの文化について学び合うことができたのも大きな収穫でした。
この経験は、語学力の向上だけでなく、人とのつながりや異文化理解を深める貴重な機会となりました。

最後に
留学を通して感じたこと、自分の成長した部分はありますか?
留学を通して強く感じたのは、自分の殻を破って一歩を踏み出すことの大切さです。新しい環境に飛び込み、言葉や文化の違いに戸惑いながらもさまざまな出会いや経験を重ねる中で、自分の視野が広がっていくのを実感しました。勇気を出して挑戦した分だけ得られるものは大きく、自信や行動力、そして柔軟な考え方が自然と身に付いていきました。留学は語学や知識だけでなく、自分自身と向き合い、成長できるかけがえのない時間だったと心から感じています。
後輩へのメッセージをお願いします。
留学を志す人に伝えたいのは、「積極性」と「柔軟性」の大切さです。最初は言語の壁や生活環境の変化に戸惑うことも多く、思うようにいかない場面に直面するかもしれません。しかし、そこで一歩踏み出して、自分から話しかけたり行動したりすることで、世界は大きく広がります。また、異なる文化や価値観に触れる中で、自分の常識が通用しないこともありますが、それを否定するのではなく、違いとして受け入れる柔軟な姿勢がとても大切です。
さらに、英語力は「自然と伸びる」のではなく、自分で意識的に使う場を作らないと伸びません。失敗を恐れず、挑戦し続けることが、充実した留学生活への近道です。

Meiji NOWでは、Xアカウント(@meiji_now)で日々の更新情報をお知らせしています。Xをご利用の方は、以下のボタンからMeiji NOW公式アカウントをフォローして、情報収集にご活用ください。
※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです