
「さらなる環境で自分の可能性を試したい!」そんな思いで決めた留学先は、北欧スウェーデンの首都ストックホルムでした。今ここに留学しなければ、一生自分では行かないであろう土地に住みたかったというのが決め手の一つです。幸福の在り方を考える国での1年間は、今後の選択についてたくさん考える時間をくれました。
留学先 | スウェーデン |
大学名 | セ―デルトーン大学 |
留学プログラム名 | 大学間協定留学 |
留学期間 | 2016年8月~2017年6月 |
出願時期 | 2015年11月 |
所属サークル・ゼミ | 明治大学アナウンス研究会(MAK)、大六野耕作ゼミナール |
留学準備について
留学を決めた時期はいつ頃ですか?
高校生のころから漠然と留学をしたいと思うことはありましたが、具体的に決めたのは、大学1年生の春休みです。政治経済学部主催の西シドニー大学短期留学プログラムに参加した際、先入観がなく、対等に討論をしてくれる世界に惚れ込みました。もっとこの環境で勉強をしてみたい、さまざまな議論をしてみたいと思い、長期の留学を決意しました。
留学するために行った準備や勉強を教えてください。
留学をするためにはTOEICのスコアのみではなく、実際に聞いて理解し、アウトプットする力が必要となるので、TOEFLのスコアを伸ばすことに専念しました。政治経済学部の英語実践力養成プログラム「ACE」や、トップスクールセミナー(国内留学体験)を受験することで、実践に近い授業の練習もすることができました。

受験した語学試験があれば教えてください。
- TOEIC(2014年・2015年)学内受験
- TOEFLiBT(2015年2月)学外受験
- TOEFLiBT(2017年4月)スウェーデンで受験
出願準備として行ったことは何ですか?
志望理由を整理するため、大学に入学してからの活動を時系列に沿って整理しました。それまでの活動を振り返ることで、散らばっている活動の一つ一つが軸を成して、留学へのモチベーションがはっきりとしました。
留学先の国・大学・プログラムを選んだ理由を教えてください。
最初はトピックとしておもしろい科目があるということで、社会福祉政策を重点的に勉強できるスウェーデンを選びましたが、実際に行ってみると、北欧の中立国としての歴史や、幸福の考え方、多文化社会での共存も生活の中で実感することができました。現地に行くと留学前と違うことに興味を持つことが多いですが、それでもしっかりと、事前に大まかにやりたいことは決めておくといいと思います。
留学することが決定した時期と、選考方法について教えてください。
結果が出たのは12月ごろで、面接から2週間もしないうちに、大学からメールで合格の通知が来ました。出願の時点で日本語・英語両方の志望理由書と学習計画書の提出があり、面接でも日本語・英語両方で志望理由などを聞かれました。
出発準備について
出発準備として行ったことは何ですか?
学習面では、できる限り毎日Podcastなど聞き、英語に耳を慣れさせるようにしました。生活面ではクレジットカードの作成、航空券の手配、ビザの申請、現地に送る衣類の準備を行いました。
準備の段階でしておけばよかったこと、留学に持っていけばよかったと思うグッズはありますか?
現地で少し就職活動をしたので、対策本を準備しておけば良かったと思います。帰国してからの就職活動も、そのほうがスムーズにいくと思います。

留学生活について
留学先で起こしたアクション、挑戦したこと、意識したことを教えてください。
分からないことを曖昧なままにしない
一番大事にしたのは、分からないことを曖昧なままにしないということです。「分からない」と言う勇気はなかなか出ないかもしれませんが、授業でも私生活でも、雰囲気のままに会話を進めると、結果的に何も得ることができません。そのため、勇気を出して少しでも分からない意味やニュアンスがあれば、友人や先生に聞いていました。背伸びをしないことで、この1年でたくさんのボキャブラリーを身に付けることができました。

現地の文化に自ら飛び込む
留学して最初の数カ月は留学生同士で集まってしまうことが多く、せっかくスウェーデンに来ているのに、あまりスウェーデンの学生の私生活や文化、習慣を理解できていないと感じていました。そこで始めたのが、大学近くにある中学校での日本語のティーチングアシスタントとベビーシッター、そしてランゲージカフェに通うことでした。そこでたくさんのスウェーデン人に出会うことができ、ホリデーや大学生活を共にすることで、本当の意味でスウェーデンで生活をすることがどういうことかを知ることができました。
現在はFacebookやインターネットでさまざまなイベントがアップされているので、自分で見付けて飛び込んでみてください。新しいコミュニティを開拓していくことで、より充実した留学生活ができると思います。

メッセージ
留学を通して感じたこと、自分の成長した部分はありますか?
自分とはまったく違う人生を歩んできている人たちが周りにたくさんいるので、自分のアイデンティティが何なのかをすごく考えさせられました。私が私であることには、どういう背景が関係しているのか、どんな要素が私を作っているのか、これからの選択がこんなに縛られていて良いのか、ありとあらゆる自我に関する疑問に対面する毎日でした。
初めは答えが分からないことへの苛立ちもありましたが、留学が終わりに近づくにつれて、自然と生活の中で答えが見付かっていきました。違いがあるからこそ、今まで気付きもしなかった面白い疑問に向き合うことができました。
後輩へのメッセージをお願いします。
人は留学で変わったりしないとよく言いますが、本当にその通りだと思いました。ですが、この1年間で考え方に影響を受けたり、先入観なく物事を見られるようになったりと、新たな視点が自分の中で増えました。あまり一つの答えに固執しすぎず、柔軟になって留学生活を楽しんでください!これから留学を目指す人は、自分をしっかりと見つめて、理想ばかりを語らず、本当はどういう自分になりたいのかを考えてみてください。そして、そこから逃げないでください。きっとすてきな留学生活が待っています!

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