
高校時代に、交換留学生と交流する機会がありました。英語でコミュニケーションを取ることの難しさ、楽しさをじかに体験し、全く異なる文化、習慣を肌で感じ、世界が広がりました。その経験がきっかけで、大学在学中に留学をすることが一つの目標となり、それを実現させることができました。
留学先 | アメリカ |
大学名 | カリフォルニア大学バークレー校 |
留学プログラム名 | 大学間協定留学(カリフォルニア大学サマーセッションズプログラム) |
留学期間 | 2017年5月21日~2017年8月21日 |
出願時期 | 2016年12月1日~2016年12月14日 |
所属サークル・ゼミ | サークル:木曜会Z、ゼミ:小倉康久ゼミナール(国際関係論) |
留学準備について
留学を決めた時期はいつ頃ですか?
大学入学時よりずっと検討していました。大学1年次に、学部のプログラムであるフィリピン、デ・ラ・サール大学への短期留学に参加し、より長期で留学をしたいと考えるようになりました。自分の希望に合ったプログラムを探し、今回のプログラムを見つけました。参加の意志を固めたのは2年次の11月ごろです。

留学するために行った準備や勉強を教えてください。
TOEFLやIELTSだけでなく、TOEICのスコアを満たしていれば参加できるのがこのプログラムの魅力の一つです。恥ずかしい話になりますが、私は留学を考えていたにも関わらず、TOEFLやIELTSを受験したことがありませんでした。加えて、TOEICのスコアも、プログラムの参加要件を満たしていませんでした。このプログラムの存在を知ってから、出願まで時間がなかったのですが、どうしても参加したかったので、TOEICのスコアを上げるべく、3週間必死に勉強をしました。その結果、200点スコアを上げることに成功し、なんとか出願することができました。
参加が決まってからは、英語の勉強を継続しながら、留学先の情報収集、人脈作りに東奔西走しました。

受験した語学試験があれば教えてください。
2016年12月7日(留学前)TOEIC IP テスト受験 705点
留学後 TOEIC IP テスト受験 815点
留学後に受験した際は、音声の速度が以前よりゆっくりに感じられ、リスニングができるようになっているのを実感できました。
出願準備として行ったことは何ですか?
まずは、参加要件を満たすためのTOEICの勉強、そして、留学計画書の作成です。私がカリフォルニア大学バークレー校サマーセッションズのガイダンスに参加したのが11月16日で、出願期限が12月14日でした。先にも触れましたが、とにかく時間の猶予がなく、死に物狂いでTOEICの勉強に取り組んだ後、これまた必死で留学計画書を作成しました。
留学計画書は、日本語、英語、どちらも書く必要があります。まず日本語で作成したものを留学カウンセラーの方に添削、指導をしてもらい完成させました。それを基に英語での作成に取り組みました。英語版に関しては、フィリピンへの留学で親しくなった現地の友人に連絡を取り、英語のアドバイスをもらい作成しました。
留学先の国・大学・プログラムを選んだ理由を教えてください。
留学をするにあたり、自分の中で4点条件がありました。
- 語学留学ではないこと
- 4年間で卒業ができること
- それでいて、できるだけ長期であること
- 行った先で現地の人と交流ができること
このプログラムは、サマーセッションの期間(12週間)、現地の学生と同じレベルの授業を、現地の学生と受けることができます。更に、協定留学なので、帰国後、留学先で認定された単位を明治大学の単位に振り替えることが可能です。私の希望すべてに合致していたので、「これしかない!」と思いました。また、多民族国家と呼ばれるアメリカなら、より多くの国の学生との交流ができるという点も魅力的でした。実際に、アジア系の学生はもちろん、ヨーロッパやアフリカ、中東といったさまざまな地域出身の学生と交流することができて、とても有意義な経験になりました。このプログラムを選んで良かったです。

留学することが決定した時期と、選考方法について教えてください。
- 期間内に参加基準を満たす語学試験(TOEICなど)のスコアを取得すること
- 留学計画書を作成すること
- 学校の指定するGPAを満たしていること
大まかにまとめると、この3点の条件をクリアすることが必須でした。12月最初の2週間が募集期間で、選考結果は、年明けの1月の2週目ごろに連絡がきました。準備がギリギリで不安だったので、参加が決まりとてもうれしかったです。
出発準備について
出発準備として行ったことは何ですか?
今回利用したのは大学のプログラムですが、必要な手続きはすべて個人で行います。履修する科目を選び、滞在先を決め、ビザの申請を行い…といった具合に随時手続きを進めていくと、1月の参加決定から出発の5月まで、あっという間に過ぎ去ってしまいました。
準備の段階でしておけばよかったこと、留学に持っていけばよかったと思うグッズはありますか?
留学先で履修する科目の勉強、専門知識のインプットを徹底して行うべきでした。私はアメリカンヒストリーの授業を履修しましたが、アメリカ人相手にアメリカの歴史について議論を交わすのだから、渡り合うにはもっと事前の勉強が必要だったと痛感しました。
留学生活について
留学先で起こしたアクション、挑戦したこと、意識したことを教えてください。
話しかける→会話表現を盗んで覚える!
滞在していた学生寮の中や、授業のクラス、キャンパス内、場合によっては道端ででも、話せる機会を自分から作って、とにかくいろいろな人に話し掛けました。生きた英語表現を会話から学び、またそれを使うことで、自分のできる英語表現を増やしていきました。いろいろありますが、特に印象に残っているのは、『He is history.(彼とはもう終わったの)』という表現です(笑)。授業で出会った学生と恋バナをした際、彼女たちが使っていた表現です。また、そのくらい砕けた話ができるような、気の許せる友人がたくさんできました。自分から勇気を出して話し掛けて良かったです。


アメリカンヒストリーの授業を履修し、学びを深める
私は法学部生なので、人権について考える機会が多く、興味を持っていました。そのため、移民や人種差別といった問題と切り離せないアメリカの歴史に興味があり、アメリカンヒストリーの授業を履修しました。さらに、実際に権利の運動をしているアフリカ系アメリカ人の女性にお話を伺いに行きました。学問としてはもちろんですが、世界が抱える人種差別の問題や、女性差別、LGBTへの理解といった問題のリアルな現状について聞き、肌で感じ、学びを深めることができました。

メッセージ
留学を通して感じたこと、自分の成長した部分はありますか?
たくさんの困難に直面しました。留学準備での手続き、現地での勉強、履修の変更手続き…挙げれば枚挙にいとまがありません。困難に直面するたびに、友人や教授など、たくさんの人に助けてもらい、困難を乗り越えることができました。留学経験を通じて、多くの人に支えられて生きているのだと実感しました。また、支えてくれる人たちに数多く出会えたことも、この留学で得られた素晴らしい財産だと思っています。支えてくれる人への感謝を忘れず、また自分も誰かの支えになれるようになることが今後の目標です。

後輩へのメッセージをお願いします。
留学に興味はあるけれど、自信がないから…と諦めるのはもったいないです。私は留学を通して、まずやってみることの大切さを学びました。ぜひ重い腰を上げてみてください!その腰は、意外と重くないということに気付けると思います!

MEIJI NOWでは、Twitterアカウント(@meiji_now)で日々の更新情報をお知らせしています。Twitterをご利用の方は、以下のボタンからMEIJI NOW公式アカウントをフォローして、情報収集にご活用ください。