
留学先 | アメリカ |
大学名 | テンプル大学院 |
留学プログラム名 | デュアルディグリープログラム※ |
留学期間 | 2016年8月~2018年5月 |
出願時期 | 2015年10月ごろ |
所属サークル・ゼミ | ESS(英語部)・大六野耕作ゼミナール |
留学準備について
留学を決めた時期はいつごろですか?
1年次の政治経済学部のガイダンスで多くの留学プログラムの説明を聞いたときから、テンプル大学院への留学に興味を持っていました。「とにもかくにも語学力向上だ」と考えて留学したフィリピンで、これまで自身が生きてきた世界の小ささに気付かされ、次に参加したカリフォルニア大学バークレー校のサマーセッションズでは、年下の学生に議論で圧倒された衝撃と悔しさ、そこで培われたチャレンジ精神から、帰国後の3年次の秋にテンプル大学院への留学を決めました。

留学するために行った準備や勉強を教えてください。
1年次から成績には気を付けていて、GPA3.0以上を保つよう努めていました。英語に関しては、TOEFLなどの資格試験に向けた勉強に加え、政治経済学部「ACEプログラム(英語実践力特別強化プログラム)」を受けたり、留学生サポーターを務めたり、英語を用いて活動するサークル(ESS)に参加するなど、積極的に取り組みました。留学直前には、履修する科目に関する書籍を読んで予習しました。

受験した語学試験があれば教えてください。
TOEICは、政治経済学部主催のIPテストを毎年受けました。IELTSとTOEFL iBTに関しては、どちらも対策しました。日本人はペーパーテストに強く、面接が対人であることからIELTSの方が向いていると言われることもありますが、私はTOEFL iBTの方が点数が伸びました。
出願準備した時期はいつごろですか?
学内応募は、2015年11月ごろに応募書類を提出しました。その後、学内面接を経て、テンプル大学院への出願書類をまとめ、2016年3月中旬に政治経済学部事務室を通じてテンプル大学院へ出願しました。
出願準備として行ったことは何ですか?
1年次からずっと継続していたのは、GPA 3.0以上をキープすることと、英語の資格試験の勉強です。英語は、普段の生活で何かしら取り入れて、全く触れない期間を作らないことを心掛けました。ほかにも、留学への具体的なイメージを持つことや、留学で何を得たいのか考え、留学を志望する友人と語り合ったことも、モチベーションの向上につながりました。3年次の秋以降は、先生方からアドバイスをいただき、応募書類に必要な推薦書をお願いしました。テンプル大学院の応募書類の作成時期である3年次の12月以降になると、2年間留学を貫徹し、卒業証書を持って帰る覚悟を持って作成に取り組みました。
留学先の国・大学・プログラムを選んだ理由を教えてください。
テンプル大学院への留学を決めた理由は、学位取得型であり、現地の学生と同じ評価で学ぶという「本気の留学」ができるからです。キャンパスのあるペンシルベニア州フィラデルフィアは、アメリカで人口が5番目に多いという大都市でもあります。
留学することが決定した時期と、選考方法について教えてください。
学内選考合格通知は、2015年12月ごろにもらいました。留学計画書の作成や、留学への意志を固めることがメインだったと思います。テンプル大学院からの受け入れは、2016年6月ごろに連絡をいただきました。応募書類は、留学計画書と将来の目標、エッセイ、TOEFLまたはIELTSの点数でした。
留学生活について
留学先で学んでいる内容や、受講した感想を教えてください
現在はテンプル大学院の社会学部に所属し、多様性を広く受容する仲間と日々を過ごしています。授業では、大量の論文や専門書を基に、ディスカッションを行います。クラスメートは普段は学部生の学修サポートをしている人たちなので、ディスカッションの内容も非常に高度なものです。予習で得た知識よりも、「君はどう考える?」を重視するため入念な準備が必要で、とても頭を使いますが、考えをぶつけ合う時間はたまらなく楽しいです。授業外では、共に頑張る仲間として扱われ、定期的に食事会があるなど、温かい雰囲気です。将来は国際舞台で貢献することを胸に、院生仲間と熱い議論を交わしています。
留学先で起こしたアクション、挑戦したこと、意識したことを教えてください。
焦らず、授業に食らいつく
当たり前ですが、授業に食らいついていくことです。学位取得型留学である以上、「頑張ったけどダメでした」では留学した意味がありません。社会学の専門性を身に付けることはもちろんですが、毎週専門書が2、3冊課される中で、自分のやるべきことの優先順位をつけて、焦らずに1つずつ身に付けていくことが大切になります。ほかにも、ディスカッションでの貢献方法、教授とのコミュニケーション、ペーパーの書き方など、試行錯誤することがたくさんあります。こうした環境は、自分がグローバルな場に身を置いていることを実感させてくれるので、やりがいも大きいです。

サッカーに打ち込むことで、ストレス発散
勉強だけでなく、サッカーサークルにも参加しています。社会学部のコミュニティー以外に所属するグループを持つことで、勉強で息詰まったときでも、リラックスできています。チームメイトはみんな非常に勝ちにこだわるので、毎回熱い試合をしています。
メッセージ
留学を通して感じたこと、自分の成長した部分はありますか?
やりたいことを自発的に選択していくことが大事です。留学中は、課題量が多いため寝る暇もなく、終えただけで満足感を得がちです。しかし、それでは受け身の学修になってしまいます。「課題から何を得るのか」、「授業のディスカッションではどこを話すのが効果的なのか」といったことを予習の段階から準備するなど、自ら考え行動することを心掛けるようになりました。また、友人も忙しいので、自ら食事会などを企画し、親睦を深める機会を増やしています。自分から動けば周りは反応してくれるので、限られた時間の中でどんなアクションを起こすのか計画を立てることを考えるようになりました。

この経験を、今後どう生かしていきたいですか?
物事を多角的につなげられる発想力を伸ばしていきたいです。社会学部ではミクロの視点で、特定の地域やカテゴリーの人々を対象にインタビューや観察を行い、特性を調べる方法と、マクロの視点でデータを収集し、統計的手法を用いて調査する方法を学んでいます。現場で得た情報を基にデータを用いて証明し、発信していきたいと考えています。
後輩へのメッセージをお願いします。
挑戦することと、今を頑張ることを大事にしています。目標はあれど、明日にでもそれは達成できるものではありません。焦らず、今日できることを確実に行い、成長していく大切さを留学から学びました。挑戦するということは、勇気を出すだけでなく、それをやり続けることでもあると思います。留学中は挑戦の連続ですし、自分との戦いでもあります。やってやれないことはありません。挑戦は新しい世界を見せてくれるので、それを継続して、自身のものにしていきましょう。
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