
留学先 | クウェート |
大学名 | クウェート大学 |
留学期間 | 2018年9月~2019年7月 |
明治大学で学んでいる分野 | イスラム史 |
留学先で学んだ分野 | アラビア語 |
留学準備について
留学を決めた時期はいつごろですか?
専攻しているイスラム史についてより理解を深めるために、アラビア語の史料が読めるようになりたいと考え、留学を決めました。決めた時期は、文献講読の授業が本格化してきた2年次の秋ごろです。
留学するために行った準備や勉強を教えてください。
学部間共通外国語であるアラビア語を履修しました。また、外部のアラビア語の語学学校の短期講習に通いました。

準備の段階でしておけばよかったこと、留学に持っていけばよかったと思うグッズはありますか?
日本の参考書だけは絶対に手に入らないので、もっと持ってくれば良かったと後悔しています。また、すべてアラビア語でアラビア語の授業を受けるため、アラビア語で文法用語を完璧にしてくるべきでした。
学外の留学制度を利用して留学したのはなぜですか?
明治大学の協定校の中にアラビア語圏の大学が無かったため、ほかの方法を模索していました。中東という治安が不安定な地域で、情報も限られている中での自己開拓は難しいと悩んでいたところ、日本学生支援機構(JASSO)の「クウェート政府奨学金留学」という、奨学金が出る学外のプログラムを見つけました。寮も完備されていて、学費、寮代、食費、航空券代、生活費がすべて支給されるため金銭面の負担が少なく、アラビア語学習に集中できる環境がそろっているということが決め手で、利用を決めました。
留学生活について
留学先では、どのようなことを学んでいますか?
「クウェート政府奨学金留学」では、クウェート大学付属の語学センターに通い、アラビア語(正則アラビア語・フスハー)を学びます。同じ制度で世界中から学生が集まり、一つの寮で暮らすため、世界中の友人ができます。

中東・クウェートでは、どのような生活を送っていますか?
平日の午前中は部屋か図書館で勉強し、午後からアラビア語の授業を受けています。休日は、日本好きのクウェート人の方に声を掛けていただき、さまざまな場所へ連れて行っていただいたり、ほかの留学生とショッピングへ行ったりしています。生活一般に関しては、豚肉やお酒は全く無いのでクウェートに来てからは一切口にしていません。また、女性に服装の規定は特に無いのですが、宗教上の配慮からあまり肌は出さないようにしています。

留学中に挑戦したいことは?
もともと日本でも勉強していたトルコ語の習得です。現在は、寮のトルコ人の友人に教えてもらっています。アラビア語との共通点や相違点が見えて理解が深まります。
メッセージ
留学について、後輩へのメッセージをお願いします。
留学に来ることで、日本が世界からどのような評価を受けているか身をもって体験することができます。留学に興味を持ったら、どんどん周りの人に相談してみてください。
クウェート留学について
クウェートと聞くと、湾岸戦争や危険といったキーワードを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?実際のところは、治安はとても良く、街並みはきちんと整備されていています。大きな町のようなショッピングモールや変わったデザインの高層ビル群など、近未来的な要素もあります。
その一方で、1日に5回礼拝を呼びかけるアナウンスが町の至る所で響き渡りますし、クウェート人学生はディスダーシャ(白い、いわゆる石油王の服)やアバヤ(黒い女性用の服)を身に着け校内をゆったり歩いています。このように、クウェートは現代的でありながらも伝統や文化を大切にしている、面白い国です。

来てみなくては分からないことや、生活の内側から気付けることはたくさんあります。さまざまな留学制度があるので、興味を持った方は学内外どちらにも目を向けて調べてみてください!
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