Meiji NOW 明治とつながる 今をつたえる。

世界で学ぶ!
2021.02.05

【留学どうだった?】「ダブルディグリープログラムで明治大学と海外大学の二つの学位を取得!」稲崎匡紀さん

明大生が、体験を紹介する「世界で学ぶ!」。今回は2019年に政治経済学部を卒業した稲崎さんが、アメリカでの留学体験を紹介してくれます!
留学体験を紹介してくれた方稲崎匡紀さん(政治経済学部2019年卒業)
ボストンで半年間のインターンシップを経験したとき、上司と食事に行った際の一枚
留学先 アメリカ
大学名 ノースイースタン大学
留学プログラム名 認定留学 ダブルディグリープログラム
留学期間 2017年9月~2020年5月
卒業時期 2019年9月 明治大学卒業
2020年5月 ノースイースタン大学卒業

留学準備について

留学を決めたきっかけや理由と、その時期は?

きっかけは、高校3年時に参加したイギリス短期留学の経験です。両親の勧めで2週間程の滞在でしたが、言語や化の違いから何一つ行動を起こす事ができず帰国をしました。この時の悔しさをバネに再度海外にチャレンジしたいと思い、留学を決意しました。

留学するために行った準備や勉強を教えてください。

入学時には既に当該プログラムに応募することを決めていたため、1年半ほどそのための勉強をしました。講義などの関係でまとまった時間が確保できなかったので、講義の間やお昼休み、夕食後などの空き時間に過去問を解き、電車での移動中に単語やリスニングの勉強をしました。

英語学習に使用したIELTSの過去問(左)と、単語帳(右)

した語学試験があれば教えてください。

IELTS

  • 2017年1月:7.0点

留学先の国・大学・プログラムを選んだ理由は?

当時、政治経済学部で提供されている留学プログラムの中で一番難しいのではと考えたからです。出願条件のみならず、正規として編入することになるため、より挑戦のしがいがあると考え、当プログラムを選びました。

準備の段階でしておけばよかったこと、留学に持っていけばよかったと思うグッズはありますか?

現地でも利用可能なクレジットカードと、数万円分の現金の準備があると安心です。また、予防接種が必要です。予防接種については留学先大学ウェブサイトに記載があるため、渡航前に全ての予防接種を済ませておく事を推奨します。

留学生活について

留学の目的や目標を教えてください。また、それは達成できましたか?

留学の目標は、相違を感じとる力を身に付け、自己の視野を広げる事でした。その時々の自分にとって「心地よい」と感じなかった出来事に対して、積極的に関わりさまざまなチャレンジを行いました。

留学先で学んだ学問について教えてください

  • 明治大学で学んでいた分野:経済、政治、統計、異文化マネジメント
  • 留学先で学んだ分野:経済、環境、金融、プログラミング

学ぶという点において日米で差異はないと考えています。その分野に興味があり「知識を得たい、学びたいから講義を受ける」と考えることができるかどうかが大切だと思います。

留学先で起こしたアクション、挑戦したこと、意識したことは?

ボストンで行われるセミナーに参加

ボストンにて開催されるやセミナーに参加しました。ボストンにはスタートアップを中心に多くの企業が所在する上、大学も数多くあり、世界各国から人が集まって来ます。そのため交流を通じて、さまざまな分野についての知見を広めることができました。また、物事の捉え方や考え方がより多角的になったと思います。

ネットワーキングイベントで知り合った、ボストンに研究や仕事で来ていた方々との食事会で

「異なる」ことへの理解を深めた旅行

ボストンを拠点に、アメリカ西海岸、南米(キューバ)、クラクフ(ポーランド)、チェコ、ウィーンを一人でバックパッカーとして旅行しました。

キューバへ一人旅に行った際、地元のジャズバーで知り合った方々と踊りで仲良くなりました

また、アメリカの大学の留学プログラムに参加するために、ギリシャのアテネへ短期留学をしました。異なる文化、生活、習慣を経験することによって、自分への理解のみならず「異なる」ということへの理解を深めることができました。

ギリシャへの短期留学時、友人と一緒に

メッセージ

留学を通して感じたこと、自分の成長した部分はありますか?

多民族、多文化が混在している社会において、異なる価値観を持つであろう目の前の相手とコミニュケーションを取っていくことの難しさを体感しました。始めのころは、出身、文化、宗教、属する団体などの情報を基に相手を理解しようと考えていましたが、こういった情報はあくまで統計的な多数派の共通点でしかなく、満足する理解には至りませんでした。

試行錯誤を重ねるうちに、やはり目の前の相手に興味を持ち、話を聞き理解しようとすることが最も重要であると学びました。より人間的な視点で相手を見れるようになった結果、さまざまな人と友好的な人間関係を築くことができるようになりました。

バックパッカーとしてアウシュビッツを訪れた際の一枚

後輩へのメッセージをお願いします

「自分を知る」という作業をお勧めします。異なる文化、価値観、考え方などの違いに直面した時、まず自分がどういう考え方を持つ人間なのかを明確にしておかなければ、これらの事への本質的な理解にはつながらないと思います。私は自分という人間を客観視することで「違い」の内容に気付き、人や物事への深い理解を得ることができるようになりました。

もちろん自身を知ることは、自分が将来何をしたいのか、どういった人間になりたいのかなどの答えへの近道にもなり得ると考えます。現在は新型コロナウイルスの影響で前例のない日常に向き合い、大変なことと思います。しかしながら、物事の本質は大きく変わるわけではありません。冷静に自分を見つめ直し、己を知り、次のステップへと進んでいってください。皆さんの未来は大きく開かれています。健闘を祈ります。

ボストンにてNBA観戦中、友人と踊っている際にセンタースクリーンに映されました
※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです
※記事中に掲載した写真は撮影時のみマスクを外すなどの配慮をしております
MEIJI NOWに出演しよう!

MEIJI NOWに出演いただける明大生の皆さんを募集しています。大学受験や留学の体験記、ゼミ・の活動をMEIJI NOWで紹介してみませんか?

募集案内を見る

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです

この記事をシェア