留学先 | イギリス |
大学名 | ロンドン大学東洋・アフリカ研究学院(SOAS) |
留学プログラム名 | 2019年度秋出発大学間協定派遣留学プログラム |
留学期間 | 2019年8月~2020年4月 |
留学準備について
留学を決めたきっかけや理由と、その時期は?
大学2年次に経験したマルタでの語学留学です。そこで、賛否両論となるような複雑な議論もクラスメイト同士でとことん話し合い、答えを導き出そうとするヨーロッパの教育方針に感銘を受けました。それがきっかけで「ヨーロッパの大学の授業を受けたい!」と強く思うようになりました。
留学するために行った準備や勉強を教えてください。
協定留学の募集は毎年11月下旬ごろにあり、語学試験(IELTS)を半年程前の6月から受け始めました。リスニングのおすすめは「BBC Learning English」です。特にその中のコンテンツの一つ「6 Minutes English」は、単語の微妙なニュアンスや使い方を解説してくれるので、語彙力&リスニング力UPにおすすめです。
受験した語学試験があれば教えてください。
IELTS
- 2018年11月:6.5
- 2019年3月:7.0
留学先の国・大学・プログラムを選んだ理由は?
前述の通り、ヨーロッパの大学の授業を受けたかったからです。日本ではイギリス文学を専攻しているため、その中でもイギリス・ロンドンを選びました。
準備の段階でしておけばよかったこと、留学に持っていけばよかったと思うグッズはありますか?
100円ショップで売っているカギ・財布用チェーン。ロンドンでは盗難が頻発するので必須アイテムです。現地には売っていませんでした。
留学生活について
留学の目的や目標を教えてください。また、それは達成できましたか?
留学の目的は、日本人のアイデンティティを、ヨーロッパ諸国のそれと比較しながら多角的に分析することです。SOAS(ロンドン大学東洋・アフリカ研究学院)は、「現代日本を研究する場」として想像を遥かに超える恵まれた環境でした。あれほど日本に関心・理解のある学生が世界中から集まる大学はほかにありません。
中には好意的でない意見や事実と異なる認識もあり、欧州での日本人に対するイメージはまだまだマイナスなものが多いということを知りました。日本にいてはそのような体験もできなかったので、非常に貴重な時間でした。
留学先で学んだ学問について教えてください
- 明治大学で学んでいる分野:イギリス文学
- 留学先で学んだ分野:ジャパニーズスタディーズ、環境社会学
前提知識のない環境社会学に関しては、教科書の内容の理解から苦労しました。前提知識のない科目とある科目を1:3の割合で履修するくらいがちょうどいいかもしれません。新しい分野の授業を一つ受講するだけでも、私には考え方が変わるほどの影響力がありました。
留学先で起こしたアクション、挑戦したこと、意識したことは?
相手を思いやり、尊敬する
留学中意識したことは「同じ『地球人』として、相手を思いやり、尊敬することを忘れない」ということです。SOASでは全世界の国籍・人種に出会うことができると言われています。授業では、育った環境も宗教も日本人に抱く印象も全く分からない相手と、ペアとなって議論します。そのため相手の考えを肯定し、受け入れるところからコミュニケーションを始めました。
「アート・トリップ」を開催
芸術を通して、友人とのつながりを広げました。ロンドンは芸術の街なので、100を超える美術館や劇場があります。週末、友人とミュージカルや美術館を巡った後、カフェで感想を言い合う「アート・トリップ」を開催し、親交を深めました。
メッセージ
留学を通して感じたこと、自分の成長した部分はありますか?
「向上する必要はあるかもしれないけれど、変わる必要はない」と、留学先で出会った友人が言っていました。「自分だけが授業に取り残されている……」と落ち込むことも多かった留学生活でしたが、自分を否定する必要はないと気づくことができました。それからは、できない自分もありのまま受け入れられるようになり、周りと比べて焦ることもなりました。
後輩へのメッセージをお願いします
留学を実現するにはさまざまな障壁がありますが、挑戦すること自体がかけがえのない経験です。どんな努力も無駄になることはないと思うので、諦めずぜひチャレンジをしてください。心から応援しています。
※記事中に掲載した写真は撮影時のみマスクを外すなどの配慮をしております
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