2021.03.31

【留学どうだった?】「GREATで得た学びに対する積極的な姿勢はアメリカ留学中にも強く生かされた」大森雄高さん


明大生が、留学体験を紹介する「世界で学ぶ!」。今回は経営学部の大森さんが、アメリカでの留学体験を紹介してくれます!
留学体験を紹介してくれた方大森雄高さん(経営学部4年)

留学先 アメリカ
大学名 【1】Stanford University
【2】University of Pennsylvania
留学プログラム名 【1】International Honors Program
【2】International Guest Student Program
留学期間 【1】2019年6月~2019年8月
【2】2019年8月~2019年12月

GREATについて

GREATでどのようなことを学び、どのような力がつきましたか?

GREATは、経営学部独自のカリキュラムで、英語スキルと経営学関連分野の専門知識を同時に学ぶことができます。また、それらの授業で良いパフォーマンスをするための、ライティングをはじめとする英語の基礎力を養う授業を履修できます。

GREATの種々の授業においては、レポート、プレゼンテーション、ディスカッションを通じ、自己の考えを他者に理解してもらえるレベルでの英語力が求められるため、英語による発信力を身に付けることができました。

留学準備について

留学を決めたきっかけや理由と、その時期は?

GREATの授業を通じて留学したい思いが芽生えました。英語で授業をこなしていくうちに、海外で実際に自分の力を試してみたいと考えるようになりました。またGREATの仲間は留学志向があるため、この環境も刺激になりました。

留学を決心したのは、同じプログラムに参加した先輩と、GREATの授業で実際にお会いする機会があったことです。話を伺ううちに、留学がアクチュアル(現実的)に感じられ、また語学力や資金の面でも、実現できる可能性が高いと感じたからです。留学をする約1年半前にこのような機会があり、そこからこつこつと準備をするようになりました。

留学するために行った準備や勉強を教えてください。

留学を達成するために大きなハードルが2つありました。語学力と資金です。前者に関しては、GREATの授業が大いに役立ちました。大学に入って初めてライティングやスピーキングを経験したので、入学時はどうやって書いて話せば良いのか全く見当もつかない状態でした。

しかし、授業の課題を順当にこなすうちに、考えを文章に落とし込む技術を学ぶことができました。また、空いた時間に友人とキャンパスのカフェに行き、スピーキングの練習をすることもありました。

2年次の5月に、過去問を2セット程行ったあと、初めてTOEFL iBTを受けました。このころから本格的にiBTのために参考書をそろえ、苦手分野を中心に解いていきました。次に受験したのは同年の11月でしたが、この時はスコアがまったく伸びていませんでした。そこで抜本的にメニューを組みなおし、翌年の1月に何とか目標スコアを達成しました。

使用した参考書

また、資金面の問題に関しては、「明治大学学生海外トップユニバーシティ留学奨励助成金」という素晴らしいプログラムがあるので、幸運なことに留学資金の8割程度はそれで賄うことができました。残額に関しては、企業の奨学金を得たり、塾講師と家庭教師のアルバイトをして賄いました。

受験した語学試験があれば教えてください。

TOEFL iBT

  • 2018年5月:87点
  • 2018年11月:87点
  • 2019年1月: 103点

留学先の国・大学・プログラムを選んだ理由は?

大学に入学するまでに異文化に触れる経験が皆無であったため、視野が狭くなっているのではないかという不安を抱いていました。世界中から留学生が集まってくる当該プログラムは、さまざまな文化に触れる絶好の機会であると考えました。

スタンフォード大学のキャンパス内の聖堂

準備の段階でしておけばよかったこと、留学に持っていけばよかったと思うグッズはありますか?

月並みですが、英会話をもっと経験しておくべきだと感じました。コミュニケーションは特に問題ありませんでしたが、最初のころは食事を一緒にするだけでも、さまざまな英語のアクセントに頭のメモリを割かねばならず、非常に疲れました。あまり試験対策などにこだわりすぎず、英語で気楽にコミュニケーションをとる経験をもっとしておけば良かったと思います。

グッズに関しては、インスタントみそ汁と緑茶を持っていくべきだと思いました。最初の1カ月ほどはそれらなしで過ごしていましたが、ある日日本からの留学生にもらったインスタントみそ汁を飲んだ時、冗談抜きで脳が揺さぶられるような衝撃を受けました。少なくとも大学の学食では「だし」なるものは使われていません。週に数回みそ汁や緑茶を飲むような方は、ぜひ持っていくことをお勧めします。

留学生活について

留学の目的や目標を教えてください。また、それは達成できましたか?

文化的・人種的多様性についてのリアルな感覚を体験したいと思って留学し、その目的はおおむね達成できました。具体的には、サンフランシスコのLGBTパレードに参加したり、タクシーの配車アプリ「Uber(ウーバー)」を使って呼んだ運転手や現地のパブで地元の方々に話を聞いたりすることで、自分の中にあった価値観に変化があり、楽しかったです。

フィラデルフィアにある「BARNES FOUNDATION」の展示

留学先で学んだ学問について教えてください

  • 明治大学で学んでいる分野:経営学
  • 留学先で学んだ分野:経営学を含む教養科目

ビジネス関連の科目以外に哲学や文化人類学を履修しました。どちらも入門のクラスなので、とりわけ問題はありませんでした。少人数でクラスパーティシペーション(授業中の発言など)が求められるアメリカスタイルの授業は、さまざまな人の考えを学べて刺激的でした。

留学先で起こしたアクション、挑戦したこと、意識したことは?

LGBTQ Prideのパレードに参加

サンフランシスコのLGBTQ Prideのパレードに参加しました。当事者の話を聞いたり、共に参加した友人と意見を交わしたりすることで、米国的なLGBTQの課題と日本の課題は別の段階であるということを学べました。

LGBTQ PRIDEパレードの様子

自由参加のプレゼンテーションに参加

Multinational Managementの授業で自由参加のプレゼンテーションに参加しました。もともと英語のプレゼンテーションは苦手でしたが、ネイティブに囲まれる環境の中で、分かりやすく聴衆を巻き込めるようなプレゼンテーションができるように必死に練習したことで、貴重な経験を得ることができました。

Multinational Managementのプレゼンテーションの様子

メッセージ

GREATのカリキュラムに参加して、また留学を通して感じたことや成長した部分はありますか?

留学を達成するまでの段階と、留学をいかに実りあるものにするのかという二つの段階があります。GREATの授業は留学に求められる種々の技能、またマインドセット(その人の持つ固定された考え方)の基礎を鍛える面で非常に有用でした。

レポートやプレゼンテーション、ディスカッションでいかに良いパフォーマンスをするか。また、それにとどまらず、多くの留学生がいるこのカリキュラムでは、他のクラスでは味わえない文化的多様性、異文化に触れる経験を積むことができました。この経験が無ければ、留学生活を実りあるものにはできなかったと思います。

1年次の時に掲げた「internationally minded business person」という目標は大変多義的ですが、留学を通じ一つの理想像を見出すことができました。「国際人」とはただ多様性の中で問題なく生きているだけではなく、その生態系をいかに存続、発展させるかに意義があるのだと感じるようになりました。この意識的変化は、受け身から主体への変化という点において、自分の成長であったと感じます。

1年次の時に掲げた目標 ※「MEIJI NOW」インタビュー当時(2017年12月)

後輩へのメッセージをお願いします

GREATは口を開けていれば餌を運んでくれるようなカリキュラムはありません。むしろ、いかに自分で狩りをし、餌を手に入れるかを教えてくれるカリキュラムです。GREATで身に付けた学びに対する積極的な姿勢は、留学中でも強く生きます。留学を実現するまで、留学の最中、留学後と、さまざまな困難があるかと思います。ぜひ困難に打ち勝った後の自分を想像し、頑張ってください。

スタンフォード大学のキャンパス内の塔に登った時の景色
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