2022.01.27

【留学どうだった?】「フランスへのオンライン留学に挑戦!語学力だけでなく自分一人で困難を乗り越える強い心が成長した」大驛麻祐子さん


明大生が、留学体験を紹介する「世界で学ぶ!」。今回は文学部の大驛さんが、フランスでの留学体験を紹介してくれます!
留学体験を紹介してくれた方大驛麻祐子さん(文学部3年)

留学先 フランス
大学名 フランス国立東洋言語文化学院(INALCO)
留学プログラム名 大学間協定留学
留学期間 2021年2月~5月
卒業高校名 私立 聖ドミニコ学園高等学校卒業

留学準備について

留学を決めたきっかけや理由と、その時期は?

私は中学高校時代からフランス語を学んでいたので、大学では留学をして、さらにフランス語やフランス文化を探求したいという思いがありました。 留学を決心したのは1年次の後期で、当時は1年間の留学予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、オンライン留学をすることになりました。

ガイダンスの様子

留学するために行った準備や勉強を教えてください。

留学が決定した1年次の終わりごろから、改めてフランス語の勉強を始めていました。日常会話と、学校生活で必要になる会話を中心に学んでいました。

受験した語学試験があれば教えてください。

DELFB1

  • 2017年10月:高校生の時に受験しました。
留学前に使用した参考書

留学先の国・大学・プログラムを選んだ理由は?

私が留学にINALCOを選んだ理由は、唯一日本語学部がある大学で、日本に興味を持っている学生が多いため、日本文化を通して多くのフランス人と交流を深められるのではないかと考えたからです。また、INALCOには元々フランス人の友人がおり、とても留学生に手厚く、良い大学だと聞いていたため、安心して留学できると思ったからです。「大学間協定留学」を選んだ理由としては、「休学しなくても留学ができて、単位互換ができる」という点が大きな魅力でした。

留学先の大学ページ(授業ページ)

準備の段階でしておけばよかったこと、留学に持っていけばよかったと思うグッズはありますか?

オンライン留学では現地の方と、メールでやり取りをする場面がとても多いので、失礼のないようにフランス語でメールの書き方や敬語、使える表現について事前にもっと学んでおけば良かったと思いました。 また、常にフランス語のホームページを利用することになるので、インターネット上でよく使われる言葉なども知っておくと良かったと思います。

留学生活について

留学の目的や目標を教えてください。また、それは達成できましたか?

フランス語の会話能力を向上させ、授業内で自分から発言できるようになることを目標としていました。自分自身では、達成できたと思っています。初めのうちは自信がなく、なかなか発言できませんでしたが、間違っていても、先生方が丁寧に教えてくださったため、だんだんと安心して発言できるようになりました。後半からは自信がつき、オンラインでのリアルタイム授業を通して、他国の学生ともフランス語でコミュニケーションを取れるようになり、授業では積極的に発言や質問もできるようになりました。

留学先で学んだ学問について教えてください

  • 日本で学んでいる分野:文化
  • 留学先で学んだ分野:言語・文化

留学先ではさまざまな国の学生が参加していたこともあり、おのおのの国のステレオタイプについて、フランス語で話し合いました。私たちが考えているその国のイメージが、実際はそうではない部分もあって面白かったです。明治大学では他国の文化について学ぶことはあっても、自国の文化についてのイメージを海外の方から聞く機会はなかったので、とても興味深かったです。

留学先で起こしたアクション、挑戦したこと、意識したことは?

積極的にノートを取り、予習と復習を心掛けた

リアルタイムでの授業中は積極的にノートを取り、予習や復習もしていました。

授業をまとめたノート①

時差は工夫して克服し、明治大学と留学先の授業を両立

明治大学の授業と留学先の授業を同時進行で履修していました。フランスとは約8時間の時差があるため、ほとんどの授業が夜に行われ、両立するのが大変でした。明治大学の授業が空きコマで、留学先の授業も行われない昼間の時間を課題やテスト勉強に当てるなどうまく活用し、なんとか乗り越えることができました。

授業をまとめたノート②

メッセージ

留学を通して感じたこと、自分の成長した部分はありますか?

オンライン留学を経験して、フランス語の学力やコミュニケーション能力が向上したのはもちろんですが、自分一人で困難を乗り越える強い心が成長したと思っています。正直、オンライン留学では現地の人と直接会えない、というのが一般的な留学との大きな違いであり、不安な要素でした。やはり、直接会ってお話をするのと、メールやZoomのみでのコミュニケーションでは全く異なります。

実際に会うことはできず、顔をあわせるのも週に1、2回のZoomのみだったため、メールや電話を気軽にできる友人を作るのは難しいです。そのため、授業中以外で困ったことがあってもすぐに相談できる人はいませんでした。留学生担当の方がメールでやり取りをしてくれますが、当時は顔も分からず、時差の関係で返答にも時間がかかったため、それでもなかなか不安でした。

そんな中でも、諦めずに試行錯誤しながら約5カ月間を過ごし、最終的には留学先の単位も、並行して受けていた明治大学での単位も全て取得することができました。私にとって今回のオンライン留学の経験は多くの困難を乗り越えて、最後まで達成することができた貴重な経験です。 また、このような状況下でも、オンラインでさまざまな国の学生とつながり、学習を深められたことに、今後の教育のさまざまな可能性を感じました。

留学先でのクラス分けテスト画面の様子

後輩へのメッセージをお願いします

留学を志望する方、オンライン留学では得られるものが限られてしまうのも事実です。しかし、そのような状況だからこそ、得られたことがたくさんあったと私は思います。どんな状況になっても、「挑戦する勇気」は絶対に自分を成長させてくれます。今後、留学する学生の皆さんが安心して渡仏できる世界になることを願います。

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