留学先 | フランス |
大学名 | リール・カトリック大学 |
留学プログラム名 | 大学間協定留学 |
留学期間 | 2021年8月~2022年4月 |
卒業高校名 | 私立明治大学付属明治高等学校卒業 |
こちらの記事は、「明治の“いま”がこの1冊に!」広報誌『明治』第96号「世界へ飛び出せ!明大生」からの転載になります。
フランス留学のきっかけ
高校生の時に参加した国際交流イベントでフランスからの留学生と知り合い、フランス語を教えてもらうようになったのがきっかけです。高校3年次に短期留学でパリに行き、思うように話せず悔しい思いをした時から、大学でフランスに長期留学に行こうと決めていました。
なぜリール・カトリック大学へ?
高校生の時にパリに行ったので、行ったことのない地方都市で探していました。その中でも、総合大学で、私の研究テーマである「食のサステナビリティ」に関わる食糧政策や農業のことを学べる大学として、リール・カトリック大学を選びました。
修学内容
ヨーロッパ各国の食糧政策や農業政策にまつわる授業や、食糧危機、畜産の環境負荷など、昨今の食課題に関する授業を多く履修していました。大学院のコースを主に受講していたので、プレゼンテーションやディスカッションが多く大変でしたが、専門性の高い知識を持ったクラスメイトから学ぶことも多く、刺激の多い毎日でした。他にもフランス語の授業があったり、他学部履修で農業基礎の授業も受けたりしていました。
リールの紹介
リールは、フランス最大級の学生都市で、いくつも大学が点在しています。その中でも、リール・カトリック大学は、1㎞ほどの大通り沿いに10以上のキャンパスが並ぶ巨大な大学です。建物は古いですが、荘厳な外観や学校内の教会は「まさにヨーロッパの大学!」という感じで、憧れのキャンパスライフを過ごすことができました。街自体はそれほど大きくないものの、ショッピングモールがあったり、レストランやバーの立ち並ぶ商店街があったり、冬にはクリスマスマーケットが開催されたりと、にぎやかな街でもあります。
大変だったこと
留学中苦労したことは、フランス語の習得とインターンシップ先探しです。フランス語は日本で勉強していたとはいえ、ネイティブスピーカーの話すスピードは想像以上にはやく、また英語も話せる友人がほとんどだったので、英語に頼らずフランス語を使うことが難しかったです。そこで、高校生に日本語を教えるボランティアに参加したり、フランス語しか話せない農家さんの家にファームステイにいったりと、フランス語を使う機会を積極的に増やすように心がけていました。
また、私は「トビタテ!留学JAPAN」の奨学金を受けていたため、現地でのインターンシップが必須でした。コロナ禍もあり大変でしたが、気になるレストランに直談判に行ったり、たくさん履歴書を送ったりして、最終的にはミシュラン二つ星レストランに受け入れていただくことができました。当時は不安で帰国を考えたほどでしたが、今では度胸と精神力が鍛えられた良い思い出です(笑)。
思い出
旅行先のスウェーデンでの犬ぞり、南フランスのビーチで見た夕焼け、映画のような大学のパーティー、インターンシップ先で同僚と大喧嘩したこと、朝6時から牛の乳絞りをしたファームステイ......。思い出はここには書き尽くせませんが、一番忘れられないのは、友人と寮で過ごした毎日です。一緒に夕食を食べ、課題に取り組み、互いの国の料理を振る舞いあったり、クリスマスにはプレゼント交換をしたり......。今でも連絡を取り合うような友人をつくれたことが最高の収穫です。
最後に
「留学したことを後悔している人に会ったことはない」。この言葉は「トビタテ! 留学JAPAN」のポスターに書かれていたものです。留学中は、日本で普通に生活していれば必要もなかった苦労をたくさんします。しかし、それすらも良い経験だったと言えるほど、充実した時間になることは間違いありません。私の体験記が、読んでくださった方の背中を少しでも押す力となりますように。
※記事中に掲載した写真は撮影時のみマスクを外すなどの配慮をしております
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