留学先 | タイ |
大学名 | シーナカリンウィロート大学 |
留学プログラム名 | 学部間協定留学 |
留学期間 | 2022年8月~12月 |
卒業高校名 | 埼玉県立浦和第一女子高等学校 |
留学準備について
留学を決めたきっかけや理由と、その時期は?
高校2年次に初めて修学旅行で台湾に行き、現地の高校生と交流した時、英語で意思の疎通ができず悔しい思いをしました。大学では長期間海外に滞在し、その国の文化にどっぷりと漬かり、現地の人と交流しながら大学生活を送りたいと考えていました。入学してから留学制度を知り、1年次の秋に申し込みました。
留学するために行った準備や勉強を教えてください。
春学期に情報コミュニケーション学部のタイ語の講義を履修しました。あいさつ、自己紹介、お店での注文の仕方など、基礎的なタイ語を学びました。
また、東南アジア文化理解講座を受講し、ASEANの文化を学びました。英語能力向上のために、明治大学生が割引価格で使えるレアジョブ英会話で毎日25分英語を話していました。
留学先の国・大学・プログラムを選んだ理由は?
学科の講義を通して、農業大国であり、キャッシュレス化が進むなど発展が目覚ましく、東南アジアの中で日系企業の進出が多く進んでいるタイに興味を持ちました。学科で学んでいることと関連していることから、シーナカリンウィロート大学の経済学部に留学することに決めました。
準備の段階でしておけばよかったこと、留学に持っていけばよかったと思うグッズはありますか?
薬、日焼け止め、丈夫で軽い折りたたみ傘
大体のものは現地でそろいます。私が普段使い慣れている日焼け止めは、現地では高額だったので大量に持っていって良かったです。
留学生活について
留学の目的や目標を教えてください。また、それは達成できましたか?
留学の目的は「多くの人と関わり多くの地域に行き、多様な考えに触れること」「卒業論文のテーマ探し」の二つでした。 留学中は毎日、日記に自分の興味やこれから実行したいことなどを書き、1日を振り返っていました。また、「誘いには基本乗る!」という気持ちで、フットワークを軽くして生活していました。実際に、ラオス、カンボジア、ベトナム、マレーシアなどさまざまな場所に旅行して、現地の方と交流しました。
留学先で学んだ学問について教えてください
- 明治大学で学んでいる分野:農業経済
- 留学先で学んだ分野:経済学、Human resources management(人的資源管理論)、創造経済学
私が留学している期間には、農業に関連する講義はありませんでしたが、興味のあった「創造経済(Creative Economy)」の講義を受講しました。実際に映画、音楽、観光産業といった創造産業に携わる方が講義をしてくださり、学科で学ぶ6次産業化(※)と密接に結びついていると感じました。
※6次産業化:1次産業を担う農林漁業者が、自ら2次産業である「加工」や3次産業の「販売・サービス」を手掛け、生産物の付加価値を高めて農林漁業者の所得を向上する取り組み。6次産業=1次産業(農林漁業)×2次産業(加工)×3次産業(販売・サービス)」と、1次産業にほかの産業を掛け算して6次産業としている
留学先で起こしたアクション、挑戦したこと、意識したことは?
創造経済の授業でタイランド・クリエイティブ・デザイン・センターを訪問
創造経済(Creative Economy)の授業の一環で、タイ政府が、国内のデザイン産業を発展させ、支援することを目的にオープンしたTCDC(タイランド・クリエイティブ・デザイン・センター)を訪問しました。
材料や素材が並べられており自由に触れられる部屋、付箋を自由に貼り付けられる部屋、カフェスペースなどがあり、自由な発想が促進されるような施設でした。キャッシュレス化が日本よりも進んでいるタイでは創造産業との親和性が高いことを実感しました。
現地の子どもたちとの関わり
バンコクの高層ビルが立ち並ぶ地域から少し移動すると、スラム街があります。スラム街の子どもたちを支援する財団が運営する図書館に、週末に何度か訪問し、子どもたちと交流しました。
子どもたちは、突然訪れた日本人の私にも興味を持ってくれ、私の手を引いて遊びに誘ってくれました。川に灯籠を流すロイクラトン祭りの灯籠を一緒に作ったり、踊りを教えてもらったりしました。
子どもたちの笑顔、積極的にコミュニケーションをとってくれる姿勢に元気をもらった一方で、バンコクにある格差を痛感し、貧困の社会問題を考えるきっかけになりました。
メッセージ
留学を通して感じたこと、自分の成長した部分はありますか?
「相手を理解し受け入れること」「積極的にコミュニケーションを取ること」の大切さを学びました。カンボジア、ラオス、マレーシアで出会った方々やタイの友人と関わることで、多様な生き方・考え方に出会い、自分の将来に対する考えが変わりました。
また、卒業論文のヒントを得るために農家さん、JETRO(日本貿易振興機構)を訪問したり、子どもたちと遊ぶボランティア活動を行ったり、国内外を飛び回ったり、自分の興味を持ったことに何でも挑戦したことで、「迷ったら行動する」というスタンスが身に付きました。
後輩へのメッセージをお願いします
自分の知らなかった世界や文化に触れることで得られる気付きや、日本で大学生活を送るだけではできない経験、また問題を乗り越えた経験で得た自信は、今後生きていく上での糧になりました。コロナ禍で留学が延期になり、3年次の秋学期で行くことを少し迷っていましたが、結果として留学して良かったと心から思います。
あっという間の大学生活、少しでも迷っているなら留学に挑戦してみることをお勧めします!ぜひ、悔いのない大学生活を送ってください。
※記事中に掲載した写真は撮影時のみマスクを外すなどの配慮をしております
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