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世界で学ぶ!
2024.02.06

自らアピールして講義のアシスタントに挑戦!英語もフランス語もスキルアップ(小川理子さん)

政治経済学部学生留学国際交流付属明治高等学校・明治中学校

明大生が、留学体験を紹介する「世界で学ぶ!」。今回は政治経済学部の小川さんが、フランスでの留学体験を紹介してくれます!

留学体験を紹介してくれた方小川理子さん(政治経済学部4年)

留学先 フランス
大学名 リール・カトリック大学
留学プログラム名 大学間協定留学(交換型)
留学期間 2022年8月~2023年5月
卒業高校名 私立明治大学付属明治高等学校

留学準備について

留学を決めたきっかけや理由と、その時期は?

幼い頃から家族で海外旅行をする機会が何度かあり、漠然と海外への憧れを抱いていました。その後、高校で短期の留学プログラムに2回参加し、多様な文化に触れる楽しさや英語でコミュニケーションを取ることの難しさと同時に達成感を経験しました。これらのことから、「大学では長期での留学に挑戦したい!」と考えました。

留学するために行った準備や勉強を教えてください。

留学準備として、さまざまな手続きをこなさなければなりません。そのため、留学が決まった時点で必要な手続きを全てリストアップして、ビザ申請などを早めに行う計画を立てました。勉強に関しては、語学力と日本の政治経済に関する知識をコツコツと身に付けておくことをお勧めします。

留学先の国・大学・プログラムを選んだ理由は?

高校時代からフランス語を勉強していたため、フランスに留学することは初めから決めていました。そして留学先では、英語とフランス語の両方を使用して生活したいと考えました。リール・カトリック大学は、英語での出願ができるフランスの協定校の中で、英語で受講可能な科目が非常に多く、さらに分野も幅広かったので、ここならしっかりと英語力を伸ばすことができると考えて、選びました。

リールの街並み

準備の段階でしておけばよかったこと、留学に持っていけばよかったと思うグッズはありますか?

日本からのお土産です。私は渡航時の荷物量が多く、現地の友人に配れるような日本のお土産を持っていくことができませんでした。しかし、帰国する際には仲の良い友人同士でお土産やプレゼントを渡し合う機会があったため、大人数に配ることができるお菓子など、海外で喜ばれる日本ならではのグッズを持っていけば良かったです。

留学生活について

留学の目的や目標を教えてください。また、それは達成できましたか?

一つ目は、フランスやEUの視点から国際経済について学び、日英両言語での知識を身に付けることです。日本と同様の分野を留学先でも履修したため、学業面でしっかりと達成できました。

二つ目は、英語力・フランス語力の両方を向上させることです。講義の受講と友人との会話では英語を使用し、その他の日常生活ではフランス語を使用していたので、全体的な語学力(フランス語に関しては特に会話力)の向上につながりました。

三つ目は、自立することです。海外で初めて1人暮らしを経験したことで、身の回りのことは全て自分で対応できるようになったとともに、精神的に非常にタフになりました。

留学先で起こしたアクション、挑戦したこと、意識したことは?

教授に自らアピールして、日本語クラスのアシスタントに!

リール・カトリック大学の日本語クラスの、ボランティアアシスタントに挑戦しました。留学中、多様なバックグラウンドを持つ人々と交流する中で、「何か自分の『日本人』というバックグラウンドを生かした挑戦をしたい!」と考えました。

そのような中、現地学生のフランス人の友人が、大学の講義で日本語のクラスを受講していると知ったため、担当教授のメールアドレスを教えてもらい、自分でコンタクトを取った後、無事日本語クラスのアシスタントとして参加させてもらえることになりました。

結果として、秋学期の途中から春学期いっぱいの1学期半ほど参加させていただきました。この経験を通して、日本の文化や言語について、外の視点から改めて見つめ直すことができたとともに、ネーティブとして語学学習者の役に立てたという実感から、自分自身の語学学習のモチベーションも上がりました。

日本語クラスで出会ったフランス人の友人と和食レストランへ行きました

全てフランス語の美術サークルで、交流の幅も絵画表現の幅も広がった

リール・カトリック大学の美術サークルに参加しました。芸術の本場であるフランスで、プロに教わりながら創作を行ってみたかったからです。

美術サークルは、絵画教室のようなもので、毎週決まった時間に美術棟の教室に集まり、毎回のテーマに沿った絵を先生に教わりながら描きます。秋学期には、創作の経験が全くなかったことから挑戦の一歩を踏み出せず、参加の機会を逃して後悔していたため、春学期は残り少ない留学生活をより充実させたものにするためにも勇気を出して参加しました。

クラス内は、学生も先生も全員フランス人だったため、フランス語で行われる先生の説明やアドバイスを集中して聞き取り、コミュニケーションも全てフランス語で取るように努めました。参加者はみんな非常に優しく温かく、毎回とても私を気に掛けてくれていました。そして、みんなとても自由に自分を表現していました。この経験から、新たな交流の幅が広がったとともに、自分の思い描くことを自由に表現することの面白さを知りました。

美術サークルの部屋と、最終回で描いた作品たち

メッセージ

留学を通して感じたこと、自分の成長した部分はありますか?

留学を経験して、自立し視野が広がったと実感しています。海外で初めて1人暮らしをし、さまざまな国の友人と交流する中で、自分の考えや意見を持ち、自分らしく生きることができるようになりました。日本にいた時は、周りのことも、周りの目も気にしすぎていました。フランス人や留学生の自由さと、その自由さを作り上げている一人ひとりの強い芯に触れたことで、「自分軸を持ちつつ自由に生きよう!」と考えるようになりました。

授業を通して仲良くなった国際色豊かな友人たちとの一枚

後輩へのメッセージをお願いします

他人と比べず、自分のペースで、自分のやり方で留学生活を有意義な時間にしていくことが大事です。慣れないこと、不安なこと、大変なことがたくさんあると思いますが、これら全て含めて貴重な経験になりますし、自分の捉え方や取り組み次第で大きく自分を成長させることができます。やらぬ後悔よりやる後悔です。迷っているなら飛び出してみましょう!

ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです

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