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世界で学ぶ!
2024.02.02

シンガポール国立大学で建築を学ぶ!能力を底上げし多様な価値観に触れ、世界を目指す(九里大智さん)

理工学部大学院学生留学国際交流付属明治高等学校・明治中学校

明大生が、留学体験を紹介する「世界で学ぶ!」。今回は理工学研究科の九里さんが、シンガポールでの留学体験を紹介してくれます!

留学体験を紹介してくれた方九里大智さん(理工学研究科 建築・都市学専攻 博士前期課程2年)

留学先 シンガポール
大学名 シンガポール国立大学 設計・環境学部
留学プログラム名 学部間・研究科間協定留学
留学期間 2022年8月~2023年4月
卒業高校名 明治大学付属明治高等学校

留学準備について

留学を決めたきっかけや理由と、その時期は?

「国の文化や歴史、価値観によって、建築の設計手法や評価基準が異なるのではないか」と思ったことがきっかけです。留学を経て、建築をより広い視野や新しい評価基準で捉え直すことで、既存の日本人らしい設計スタイルの拡張を図りたかったからです。

留学するために行った準備や勉強を教えてください。

4年次の春から1年間、IELTSを重点的に勉強しました。また、建築を英語で学ぶ講義やオンライン英会話など、日常的に英語に触れることができる機会を意図的に作っていました。『新建築』(新建築社)などの日本の建築雑誌を読みあさり、日本の建築スタイルについて理解を深めていました。

受験した語学試験があれば教えてください。

IELTS

  • 2021年8月

留学先の国・大学・プログラムを選んだ理由は?

シンガポール国立大学の建築学科は、世界大学ランキングで上位に位置する大学です。ハイレベルな環境で能力の底上げを図るとともに、学生の約半数が留学生で構成されている多様性あふれる環境に身を置き、さまざまな価値観に触れるために、この大学を選びました。

一緒に授業を乗り越えた親友

準備の段階でしておけばよかったことはありますか?

シンガポール国立大学は、多国籍な学生と先生が多くいらっしゃり、それぞれの国特有の文法や言い回し、アクセントがあったため、慣れることに苦労しました。そのため、留学前にYouTubeなどでさまざまな国のアクセントなどに触れておけば、大学ですぐになじむことができたと思います。

留学生活について

留学の目的や目標を教えてください。また、それは達成できましたか?

私は留学を、「海外で働くための第一ステップ」と捉えていました。そこで、留学中は建築に関する英単語やプレゼンテーション力の強化に注力しました。留学後は、そのままアメリカの組織設計事務所でインターンシップに参加しました。その結果、学生の視点と社会人の視点から国外を俯瞰することができる良い機会になりました。

留学先で起こしたアクション、挑戦したこと、意識したことは?

ハイレベルなプレゼンテーション手法を全力で吸収!

日本の既成概念をできる限り捨て去り、全ての知識を吸収するつもりで留学に臨んだ結果、特に建築に関するプレゼンテーションに関する表現力を習得することができました。シンガポール国立大学の最大の強みはプレゼンテーションであり、クラスメートたちのプレゼンテーション力は極めてレベルが高かったので、彼らの表現力をつぶさに観察し、また、自ら彼らに尋ねていくことで、2学期目で彼らと同等の表現力を身に付けることができたと実感しています。

ボードや模型だけでなく、リサーチ資料も展示した最終成果物

人間関係を幅広く構築

授業外でのコミュニティーづくりに関するワークショップに1年間参加しました。また、ホームレスのためのリーチアウトサービスに参加し、大学外の知見も吸収するよう努力しました。特に、人間関係を幅広く構築することに注力し、友人の友人との「つながり」を作ったことで、面白そうなイベントに誘ってもらえる機会を得るなど、自分の想像をはるかに超えた経験をすることができました。

工場廃材を介したコミュニティーづくりに1年間参加しました

メッセージ

留学を通して感じたこと、自分の成長した部分はありますか?

留学は国外を知るよりも、日本をより知る機会だと感じました。全ての留学経験が、自国との強烈な対比による差異として認識することができるためです。「自分はどんな将来を歩みたいのか」など、自分や日本、将来について熟考できるとても良い機会でした。

後輩へのメッセージをお願いします

留学生活は予想していた倍以上、密度の濃い時間になりました。それは紛れもなく、自分で新しい環境に足を踏み入れていたからです。友人からの誘いには全て参加し、知らない人にも積極的に声を掛けることで、自分では想像もつかない結果が訪れる時があります。積極的に行動し、自分の予想をたくさん裏切ることができるような、豊かな留学経験にしてください。

他学科の交換留学生と常に生活を共にしていました
ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです

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