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世界で学ぶ!
2024.02.20

留学先での出会いが人生を変える/スウェーデン・セーデルトーン大学(福戸山実李さん)

国際日本学部学生留学国際交流

明大生が、留学体験を紹介する「世界で学ぶ!」。今回は国際日本学部の福戸山さんが、スウェーデンでの留学体験を紹介してくれます!

留学体験を紹介してくれた方福戸山実李さん(国際日本学部4年)

留学先 スウェーデン
大学名 セーデルトーン大学
留学プログラム名 大学間協定留学(交換型)
留学期間 2021年8月~2022年6月

こちらの記事は、「明治の“いま”がこの1冊に!」広報誌『明治』第99号「世界へ飛び出せ!明大生」からの転載になります。

スウェーデン留学のきっかけ

高校生の時にカナダで1カ月間語学留学をし、その時に英語で世界中の人とコミュニケーションを取ることができる楽しさを知ってから、大学生になったら長期留学をしたいと思うようになりました。実際に留学先を決める段階で、元々北欧の社会や文化に興味があったことから、1年間スウェーデンで生活してみたいと思い、スウェーデン留学を決意しました。

なぜセーデルトーン大学?

学部というくくりが明確にはないので、自分の興味や関心に応じ、学問分野を超えて自由にカリキュラムを組める点が、私にとって非常に魅力的でした。私は「スウェーデンの社会や文化について」と「ジェンダー学」の二つの柱で学びたいと考えていたので、そのどちらも学ぶことができるセーデルトーン大学に決めました。

セーデルトーン大学は、スウェーデンの首都・ストックホルムに位置する、比較的小規模ですがアットホームな大学です。ストックホルムは、北欧最大の都市といわれており、ヨーロッパらしい昔ながらの建物が並ぶ旧市街から、近代的な建物が並ぶ中心部まで、多くの魅力があり活気あふれる街です。大学からも電車で20分ほどで中心街へ行くことができるため、授業が終わった後には友人とよく出かけていました。

留学先での勉強

修学内容は主に二つあります。一つは、スウェーデンの社会や文化についてです。これらの授業は留学生向けに開講されていたので、スウェーデンについての知識全般を身に付けることができました。もう一つは、ジェンダーについてです。スウェーデンはジェンダー先進国としても有名なので、実際に現地でさまざまな視点からジェンダーの多様性について学び、意見を交わすことで新たな気付きを得ることができました。

現地で大変だったこと

大変だったことは、異なる文化や考え方を持つ人とのコミュニケーションです。留学生同士でグループワークとプレゼンテーションを行う授業があり、その際、グループのメンバー同士の価値観の違いで発生した対立の仲裁に入り、プレゼンテーションを成功に導くのが大変でした。また、習慣の違いから私自身が他国の留学生と口論になってしまったこともありました。

授業や寮などでのちょっとした日常生活で起こる、文化の違いからのすれ違いが、実際に留学を経験したからこそ感じる大変さだったと思います。しかし、留学先で過ごす時間が長くなればなるほど、異なる文化や価値観を持つ人と接することが楽しくなり、大変さを乗り越えた先に新たな楽しさを感じることができました。

寮でのパーティーの様子です。この日は全員でタコスをつくってタコスパーティーをしました

留学生活の思い出

本当にたくさんの思い出がありますが、ここでは特に印象深いものを三つ挙げたいと思います。

一つ目は、現地の高校の日本語学科でTA(TeachingAssistant)のボランティアをしたことです。現地の高校生に日本語を教えたり、習字や焼きそばづくりなどを通じて日本の文化を体験してもらったりすることで、日本の良さを伝えることができたと同時に、現地の高校生とも仲良くなれたことがとてもうれしかったです。

二つ目は、ヨーロッパ旅行です。留学中に8カ国を巡り、さまざまな景色を見ることができたことは、私の人生の宝物です。

三つ目は、寮で過ごした日々です。友人と一緒に夕食をつくってパーティーをし、お泊まり会をして、時には悩みを打ち明け合ったり楽しかったことを共有したりと、寮での何げない日々が一番楽しかった思い出として心に残っています。

ボランティア先の高校生と大学の中庭でランチをした時の写真です。日本語のスピーチ大会で日頃の学習の成果を発揮している姿を見て、とても感動したことを今でもよく覚えています

最後に

この1年間の留学生活は、間違いなく自分が今までで最も成長できた1年間だったと思います。留学して一番良かったと思うことは、人との多くの出会いがあったことです。こうした人との出会いを通じて、自分の考え方が変わったり新たな気付きを得ることができたので、とても良い経験だったと思います。私がかつてそうだったように、この体験記が留学したいと思っている人にとって、一歩踏み出すきっかけになることを願っています。

スウェーデンの北部・キルナにオーロラを見に行った時の写真です。1泊3日の弾丸旅行でしたが、オーロラを見ることができて感動しました
ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、広報誌『明治』第99号発行当時のものです

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです

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