スタンフォード大学、コロンビア大学、二つの留学に連続で挑戦!自分の殻を破り、大きく成長|石川遥さん
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明大生が、留学体験を紹介する「世界で学ぶ!」。今回は経営学部の石川さんが、アメリカで二つの留学プログラムに続けて参加した際の留学体験を紹介してくれます!
留学先 | アメリカ |
大学名 | ①スタンフォード大学 ②コロンビア大学 |
留学プログラム名 | ①海外トップユニバーシティ留学奨励助成金S対象プログラム スタンフォード大学 サマーインターナショナルオナーズプログラム(IHP) ②海外トップユニバーシティ留学奨励助成金S対象プログラム ※2024年海外トップユニバーシティ留学募集要項は、こちら。(参考) |
留学期間 | ①2022年6月~2022年8月 ②2022年9月~2023年1月 |
卒業高校名 | 聖心女子学院高等科 |
留学準備について
留学を決めたきっかけや理由と、その時期は?
幼い頃から外国の方と触れ合う機会が多く、高校生の時にホストファミリーとして高校の姉妹校の交換留学生を受け入れた経験などから、異文化交流に興味を持っていました。また、将来は海外で働くことを夢見ていたため、海外経験がない私にとって、この夢の実現には海外留学が必須であると考え、「大学に入学したら海外留学したい」と思っていました。そのため、明治大学に合格してすぐに協定留学の募集要項などを確認し始め、留学することを決心していました。
大学ではGREAT(※)という経営学部の英語に特化したトラックに入り、ここでの交換留学生との交流も、留学への熱意を高めることになりました。留学を推奨している明治大学やGREATの制度が、具体的に留学を目指す大きな後押しとなりました。
※明治大学経営学部グローバル経営人材育成トラック(GREAT):Global Resources English Applied Track。将来、海外留学や国際ビジネス分野での活躍を目指す学生のための4年間のカリキュラム。特別編成の少人数クラスで実践的な英語スキルを身に付けながら、英語による授業科目で教養や専門知識を学ぶ
留学するために行った準備や勉強を教えてください。
英語を問題なく話すことができる状態で留学に行きたかったため、高校生の頃から英語の勉強に力を入れていました。大学2年次で留学することを目標にしたため、高校3年生から大学1年次の応募時期まで、さまざまな英語語学試験を受けました。
単語は単語帳、文法は参考書と、ごく一般的な物を使用して勉強しました。レベルが高くなると単語が難しくなるので、語源を覚えるようにしていました。リスニング対策としては、英語のテレビ番組を見ていました。また、GREATの授業での先生やクラスメートとの会話が、スピーキングの練習にもなっていたと感じます。語学試験対策としては、ひたすら過去問題を解き、時間配分の練習をしました。最後まで諦めず、何度も挑戦することが大事だと思います。
受験した語学試験があれば教えてください。
実用英語技能検定(英検)
- 2020年11月:1級
TOEIC(IP)
- 2021年4月:845点
IELTS
- 2021年8月:6.5点
- 2021年9月:7.0点
留学先の国・大学・プログラムを選んだ理由は?
①スタンフォード大学について
スタンフォード大学 サマーインターナショナルオナーズプログラム(IHP)を選んだ理由は、異文化交流にありました。
私の留学の目的の一つに、「さまざまな人々と関わることで多くの価値観や考え方を知り、自分の視野と将来の夢への道を広げ、留学で得る新たな考え方や価値観を自分の人生の糧として生かす」というものがありました。スタンフォード大学IHPは通常の交換留学とは違い、世界中から選ばれた学生たちが200人ほど集まり、スタンフォード大学の正規の授業を一緒に受け、生活を共にするというプログラムであったため、この目的にまさに合致するものでした。

②コロンビア大学について
コロンビア大学 専門教育学部(School of Professional Studies)ヴィジティングスチューデントプログラムを選んだ理由は、専門性を身に付けることにありました。経営学部GREATでの学びからビジネスやマーケティングに興味を持ち、ビジネスに強いコロンビア大学ビジネススクールで実践的な学びを得たいと考えました。また、ハイレベルな環境で学ぶことで、専門的な知識や能力を身に付けることができると考えました。
さまざまな人種やバックグラウンドを持つ人々が集まるニューヨークで、多くの芸術や価値観に触れたいと考えたことも、理由の一つでした。

準備の段階でしておけばよかったこと、留学に持っていけばよかったと思うグッズはありますか?
日本についての勉強をしていくことをお勧めします。特に日本のアニメーションは世界中で人気が高く、アニメーションの知識があれば、より会話を弾ませることができます。また、日本のお菓子や大人数に配ることができるお土産を持っていくと、現地でできた友人から大変喜ばれます。
二つの留学プログラムに連続して参加することの大変さは?また、それらをどう乗り越えましたか?
大変だったこととして、
- 2校それぞれに出願手続きを同時期に行うこと
- 二つ目のコロンビア大学の留学準備を、一つ目のスタンフォード大学留学中に行うこと
- 一つ目のスタンフォード大学の留学終了後の書類を、二つ目のコロンビア大学留学中に書くこと
- 大学を変更することに伴うビザの変更を、一つ目のスタンフォード大学留学中に行うこと
などがありました。留学中は現地での時間を大切にしたかったため、睡眠時間を少し削ったり、一人の時間や少し時間に余裕ができた時などにこなしていました。分からないことや困ったことがあった時には、いつでも明治大学の国際連携事務室の方々が協力してくださったので、安心でした。
留学生活について
留学の目的や目標を教えてください。また、それは達成できましたか?
学生時代に、世界でも有名なハイレベルな大学に留学することで、ここで得たものを自分の人生の糧として生かし、将来の夢への道を広げることを目的としていました。異文化交流によってさまざまな価値観を得て視野を広げ、世界各国の学生と切磋琢磨し合える環境で勉強し、大学や日本を代表するつもりで責任感を持って良い成績を収めることで、この留学経験が将来世界の人々と関わり合う仕事をする時に大きな意味を持つだろうと考えました。
二つの留学を通して、この目的は達成することができたと感じています。

留学先で学んだ、日本とは異なる学問について
- 明治大学で学んでいる分野:経営学、マーケティング
- スタンフォード大学で学んだ分野:スピーチ、メタバースなど
スピーチの授業は、日本ではなかなか受ける機会がないため、受講することができて大変うれしかったです。この授業で得たスピーチ能力は、これから先どのような場面でも活用していけると思います。
メタバースの授業については、これから注目されるであろう最先端のトピックを有名なラボで学ぶことができ、とても面白かったです。期末のグループワークでは、360°カメラを使用したプロジェクトに挑戦しました。一授業の課題でこれほどまでに達成感を得て涙がこぼれそうになったことは、これまでの人生で初めての経験でした。
留学先で起こしたアクション、挑戦したこと、意識したことは?
200人規模の日本文化イベントを開催
スタンフォード大学で挑戦したことは、大規模イベントの開催です。
現地には、私と同じように視野を広げたいと考えている学生が50カ国以上から集まっており、世界でも有数のグローバルな場と言える場所で、さまざまな知見や価値観を学ぶことができました。しかし私は、彼らの文化や考え方を学ばせてもらっただけで、自分の文化や考え方を伝えられてはいないと気づき、何か恩返しがしたいと考えました。
そこで、200人規模のジャパニーズナイトを主催し、お寿司や白玉団子を振る舞いました。実際に日本文化を肌で感じてもらえるよう、お寿司は手巻き寿司にして、実際に手巻き寿司作りを体験してもらうなど工夫をしました。この結果、日本に興味を持ってくれる学生が増え、留学後には約10カ国からの友人が日本を訪れてくれました。
大学院でのハードな勉強をやり遂げた
コロンビア大学で挑戦したことは、大学院での勉学です。
コロンビア大学での勉強は、課題の量が非常に多く初めは驚きましたが、内容はとても面白く学びになるものばかりでやりがいがありました。専門教育学部では、マーケティング、組織行動論、起業論を学び、ビジネススクールでは、マーケティング分析を学びました。日本語でも難しい高度な内容ばかりでしたが、人生で一番勉強したと言えるほど頑張った結果、良い成績を収めることができ、大きく成長できました。このやり遂げる力が身に付いたことは、今後の人生においてとても大きな糧となると思います。
最後に
留学を通して感じたこと、自分の成長した部分はありますか?
両大学への留学を通して、さまざまな価値観を知り、人生における広い視野を得て、主体性が身に付きました。
スタンフォード大学IHP参加者のダイバーシティは、私の常識を覆しました。もともと私はLGBTQなどのトピックに興味がありましたが、これを「推奨しよう」とする日本に比べ、これが「みんなにとって普通のこと」という世界の現実に、感動しました。ニューヨークで住んでいた国際寮では、学生たちが約100カ国から集まっており、さまざまなバックグラウンドや文化を持つ多くの人々と交流できたことで、視野が広がり自分の価値観や先入観を問い直す良い機会となりました。

また、将来のキャリアや人生について改めて考え直す機会もありました。
留学前は、将来の夢が「海外で働く」という曖昧なものでしたが、留学先で「将来につながる行動を何か起こさなければ」と考え、スタンフォード大学の学生インフルエンサーに応募しました。日本でのSNSを使った新入生歓迎活動を経験したことや、広告マーケティングに興味があったことから、自分の経験を生かしつつ、将来につなげられるのではないかと考えました。無事採用され、ラボでの特別講義や企業のパネルディスカッションに積極的に参加し、情報発信する仕事をしました。

コロンビア大学では、積極的にイベントに参加し、そこで知り合った人々とSNSでつながったり、友人や教授から紹介をしてもらったりして交流の幅を広げ、人と人との出会いの大切さに気づかされました。企業の採用担当の方に声を掛けていただきニューヨークオフィスを見学しに行ったり、街を歩いていてたまたま出会った人と話をしたら名刺を渡され「ぜひうちで働かないか」とオファーを受けるということもありました。
「自分から行動を起こす」というこれらの経験によって、自分の殻を破ることができました。

後輩へのメッセージをお願いします。
まず、諦めずに努力を続ければ必ず報われるので、ぜひ最後まで挑戦し続けてください。次に、何か一つ、現地で自分から行動してください。興味があること、将来につなげることができそうなこと、何でも良いので自主的にやってみましょう。この経験は必ず自分を成長させ、将来の糧となります。そして自分の将来の夢に一歩近づくとともに、ビジョンもより明確になります。
また、留学中はなるべくたくさんの人々と交流してください。勉強はもちろん、遊ぶことも忘れずに、毎日交流を楽しみましょう。わずかな期間ですが、一生の友人と友情を得ることができます。さまざまな人種やバックグラウンドを持つ人々と関わることで、視野が広がり人間として成長することができます。
留学しようか迷っている人は、ぜひ勇気を持って挑戦してください。そして現地で将来への機会をたくさんつかむことができるよう願っています!


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