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世界で学ぶ!
2024.07.17

シンガポールでまちづくりを学ぶ!現地学生と積極的に交流し新たな自分へ|小堀翔吾さん

理工学部大学院学生留学国際交流

明大生が、留学体験を紹介する「世界で学ぶ!」。今回は理工学研究科の小堀さんが、シンガポールでの留学体験を紹介してくれます!

留学体験を紹介してくれた方小堀翔吾さん(理工学研究科 建築・都市学専攻 国際建築都市デザイン系 博士前期課程2年)

プロフィール写真

留学先 シンガポール
大学名 シンガポール国立大学 設計・環境学部
留学プログラム名 学部間・研究科間協定留学
留学期間 2023年8月~12月
卒業高校名 藤嶺学園藤沢高等学校

留学準備について

留学を決めたきっかけや理由と、その時期は?

1年次から、「漠然と海外留学したい!」という思いを持っていました。留学に行こうと決断したきっかけは、大学で建築や都市を学んでいく中で、日本とは街の雰囲気もつくられ方も異なる場所での暮らしを通じて、建築やまちづくりに対して視野を広げたいと考えたからです。シンガポールは公共交通機関を含めたまちづくりが発達しており、自分自身の興味・関心に近かったので留学先に選びました。

留学するために行った準備や勉強を教えてください。

4年次の春からTOEFLを重点的に勉強しました。また、I-AUD(※1)に進学したため、積極的に海外留学生と交流を深め、英語での会話に慣れるように努めました。また、日本のみならず、世界中の公共交通機関を含めたまちづくりの事例研究や、シンガポールの都市の成り立ちなどを学び、現地で見学したい建築やエリアを調べて、事前調査などを行いました。

※1 I-AUD:理工学研究科 建築・都市学専攻 国際建築都市デザイン系 (International Program in Architecture and Urban Design)の略称

留学先の国・大学・プログラムを選んだ理由は?

公共交通機関を含めたまちづくりに興味があったからです。シンガポールはアジアの中でも積極的にまちづくりに取り組んでいるため、実際に街中で暮らしてみて、その様子を体験したいと考えたからです。どこへ行くにも交通の便がよく、MRT(※2)は4分に1本程度、バスも路線数が非常に多く、人々の足として重要な機能を果たしています。

私が暮らした家は大学からバスで40分ほどでしたが、MRTを利用することもできますし、バスも何路線も経路のパターンがあるため、その日の気分で帰り方を変えて外の景色を移動中も楽しみながら過ごしていました。

※2 MRT:Mass Rapid Transitの略称。シンガポール市街地のほぼ全域を走る高速交通機関鉄道のこと

準備の段階でしておけばよかったこと、留学に持っていけばよかったと思うグッズはありますか?

語学力はもちろんですが、建築の専門知識も大切であると感じました。NUS(シンガポール国立大学)の多くの学生が日本の建築家や建築業界のトレンドに関して興味を持っていました。また、事前にNUSの先生の研究内容について調べておけば良かったです。日本人の先生もいるほか、世界大学ランキングで5年連続アジア地区No.1の大学なので、興味深い研究をされている先生が多く、研究所や企業との連携を深めています。事前に調べていくことで、こうした先生とお話しすることができるほか、企業のインターンシップへの参加もできるかもしれません。

留学生活について

留学の目的や目標を教えてください。また、それは達成できましたか?

私は留学を通じて、世界で活躍する人材になりたいと考えていました。留学中は、多様な価値観を持つ友人に囲まれて生活を共にしたことで、自分自身の視野が広がり、さらにいろいろなことに挑戦したいと考えるようになりました。留学後は、日本企業の現地支社にてインターンシップを行ったほか、東南アジアを陸路で約2週間、一人旅を行いました。この経験から、「将来は海外に住んで働きたい!」という夢を抱くようになりました。

大学、学科を超えて異国の地で出会い、支えてもらった友人大学、学科を超えて異国の地で出会い、支えてもらった友人

留学先で起こしたアクション、挑戦したこと、意識したことは?

現地生からスキルをたくさん吸収し、自身の限界へ挑戦

これまで日本で何度も設計課題に取り組んできましたが、シンガポール国立大学の学生の設計、プレゼンテーションスキルのレベルは非常に高かったので、毎回の授業が刺激的でした。1学期間という短い期間だったため、とにかくスキルを吸収したいと考え、授業終わりに毎回班の友人に教えてもらいながら、最終講評会に向けた準備を進めました。その結果、これまで使ったことが無かったソフトでのボード作成やクオリティーの高い模型の作成を実現することができました。

友人に手伝ってもらい、設計課題を無事提出し終わって安堵の様子友人に手伝ってもらい、設計課題を無事提出し終わって安堵の様子

海外で活躍している日本人の方々との交流

シンガポールには日本企業の支社が多く位置しているので、多くの日本人の方々が活躍されています。実際に現地の日本企業で働きながらシンガポール国立大学で教授をされている方とのご縁で、インターンシップに参加することができました。また、シンガポール国立大学のMBA(経営学修士)に日本人の社会人の方が多く在籍されていたので、就職活動の相談を行うなど、積極的に交流を深めることができました。

最後に

留学を通して感じたこと、自分の成長した部分はありますか?

留学は現地のことを吸収できるだけではなく、それ以上にさまざまな国の人々との交流を通じ、「日本のどのような部分に興味を持っているのか」など、日本という国について改めて考えるきっかけにもなります。私は、同じ建築学部に留学していた韓国や台湾の学生との交流を通じ、同じアジアでも文化や歴史が異なるため、お互いの国の良いところを話し合うなど、広い視野で日本という国を考えることができました。

同じ建築分野を学ぶ交換留学生との交流同じ建築分野を学ぶ交換留学生との交流

後輩へのメッセージをお願いします。

英語があまり得意ではなくても、気合があれば生活できますし、日本では絶対に経験することができないこともたくさん経験することができます。少しでも「海外に留学をしたい!」と考えているのであれば、「やらない後悔より、やる後悔」だと思いきって一歩踏みだしてチャレンジしてください!友人もたくさんできます!

1学期間お世話になった先生と、苦楽を共にした班のメンバー1学期間お世話になった先生と、苦楽を共にした班のメンバー
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